ムラホ!!おおいしです!
今日は「STP分析」について簡単に解説していきます!
【簡単】STP分析とは?
STP分析とは?
STP分析とは、Segmentation(セグメンテーション)、Targeting(ターゲティング)、Positioning(ポジショニング)の3つの英単語の頭文字をとった分析手法です。
誰に対して(セグメンテーションとターゲティング)どんな価値を提供するべきなのか(ポジショニング)を決めるプロセスです。
- Segmentation(市場細分化)
市場を細分化すること。
- Targeting(ターゲット設定)
細分化したグループの中から、どの市場を狙うか決めること。
- Positioning(ポジション設定)
ターゲットに設定した市場における自社の立ち位置を明確にすること。
STP分析の目的
STP分析の目的は、自社の優位性を確保できるポジションを見つけ出すことです。
どの市場(顧客)を狙い、どのような立ち位置でアピールしていくか、最も効果的な手段を決定するために用いられます。
STP分析のやり方
マーケティング環境分析(製品特性分析、ファイブフォース分析、PEST分析、3C分析、SWOT分析)の結果を踏まえて、不特定多数の市場を同じニーズを持つセグメントに分け(セグメンテーション)、ターゲットを絞り(ターゲティング)、どのように自社製品を差別化するのか(ポジショニング)を決定していきます。
Segmentation(セグメンテーション)
セグメンテーションでは、似たようなニーズを持つ顧客層に分けていきます。
不特定多数の人たちがいる市場を分けるセグメンテーションでは、どのような軸で分けるのかがポイントになります。
以下が代表的な変数です。
Targeting(ターゲティング)
ターゲティングでは、市場の中から狙うべきターゲットグループを絞っていきます。
対象とする市場の選定は、市場規模、自社の強み、製品ライフサイクルの段階、参入障壁、競合の戦略、環境要因などの諸要因で決定します。
市場の選定方法には、以下の3つのアプローチがあります。
1、非差別化マーケティング
1つの製品と1つのマーケティングミックスにより、市場全体あるいは最大のセグメントを標的とする。
特徴
集中をしているためマーケティングコストを抑えることができるが、集中していないセグメントからの売上が見込めない。
2、差別化マーケティング
複数のセグメントにそれぞれ異なる製品、マーケティングミックスを用意する。
特徴
売上高の最大化が図れるが、それにとともにコストが増大化する。また経営資源が分散化する。
3、集中化マーケティング
特定のセグメントに特化して、そこに経営資源を集中させる。
特徴
経営資源の少ない企業が選択せざるを得ない手法。セグメントの切り方が非常に重要になる。
Positioning(ポジショニング)
ポジショニングでは、セグメント内の競合の商品やサービスを見て、自社の立ち位置を決めていきます。
競合比較で自社の優位性があるポジショニングになっているか、ターゲットから魅力的に見えるポジショニングになっているかが、大切です。
このようにしてSTP分析で考えた戦略を元に、4P分析(マーケティングミックス)を活用して具体的な施策を決めていきます。
事例で分かるSTP分析【カフェ】
スターバックスコーヒーを例に挙げて見ていきます。
- Segmentation(市場細分化)
地理的変数をもとに市場を「都市部」「郊外」「地方」に細分化しました。
- Targeting(ターゲット設定)
セグメンテーションから「都市部」を主なターゲットとして設定しました。
- Positioning(ポジション設定)
セグメント内の競合のポジションから、「高くて美味しいコーヒーを高級感のある空間で提供する」というポジションを取りました。
まとめ
STP分析は、自社を取り巻く環境を把握したのちに、「誰に対して、どのような価値を提供すべきなのか」を決定するためのフレームワークで、マーケティングプランにおいて要となる分析です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!
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