現実は厳しいのだ
時折、自分の真面目さが嫌になる。 人生で初めて夜のお店に行った。 セクキャバというやつだ。こんな世界が存在していたことを初めて知った。とてつとない世界だ。 しかも、1万円とかで3...
時折、自分の真面目さが嫌になる。 人生で初めて夜のお店に行った。 セクキャバというやつだ。こんな世界が存在していたことを初めて知った。とてつとない世界だ。 しかも、1万円とかで3...
ファミレスでいちばん好きなのは、デニーズだ。 小学生くらいの時、じいちゃん家に遊びにいくたび、デニーズに連れて行ってもらった。 首都高と同じ高さの看板を掲げるデニーズに。2階建てで1階部分が駐...
恋ってなんなんだ。 一時の思い込みなのか、強迫観念か、ただの性欲か、気の迷いなのか。 こんなに苦しいものだったなんて知らなかった。それとも忘れてしまっているだけなのか。 この感情をなかったこと...
母を泣かせた。 毎年恒例の合唱コンクールで。 感涙ではない、悲涙である。 それは合唱コンクールの会場ではなく、その直後に組まれた進路についての三者面談だった。 &n...
ファミマの少年よ、今すぐ逃げろ。 なんか申し訳ないことをした。 名札にトレーニング中と書かれた未だこのコンビニで働き始めたばかりだろう大学一年生くらいの少年に、宅急便をお願いしてしまった。 &...
生産性を追求していた。 人生は成長が全てであり、いかに命の時間を成長、つまり自己投資に使えるかが最優先事項だと思っていた。 無駄な時間を削りに削った。 洗濯や掃除などの家事、料理...
もう自分は死ぬまでオシャレな香りのするシャンプーを使う日はこない。 そう思うと、途端に悲しくなる。 というのも、ついに育毛シャンプーを使うようになった。 これから減っていくしかな...
数ヶ月ぶりの東京。 満員電車。平然と乗れている自分に驚く。 何食わぬ顔で吊革をつかみ、もう片方の手で新書を開いている。周りにはびっちり人肉。またここで生きていくとしても、生きていけることに恐怖...
子どもは良いし、家族はいい。 無邪気に外遊びをする子どもはいい。見ていて気持ちがいい。 そして、そんな子どもと遊ぶ両親、そんな家族はもっといい。 人はひとりでは生きていけない。これが言わずもが...
江ノ島はキラキラしている。 好きな子と来た思い出があるからじゃない。むしろ、今思い返しても苦しくなるほど、中ニ男子をしていたあの時期の淡く苦い記憶が心をくすぐる。ああ、イタイ。でも、なぜか好き...