【page.16】ルワンダからの愛のビンタ|100日目〜106日目

 

ウソはだめ。お金は大切。決めつけるのは良くない。

当たり前のことほど、わかった気になってしまう。

そのことをよーく覚えておけっ! とルワンダからビンタされたような1週間。

 

ムラホ!!おおいしです!

ルワンダにゴールデンウィークはありませんので、元気に活動していました!

 

週の前半は、飛び込み営業。自転車タクシーの団体や肉屋のオーナーと、色んな場所に顔を出しました。

そして、後半は、あいつに、また時間を奪われました。そう、EjoHeza……。

【page.13】アフリカの手荒い歓迎|79日目〜85日目

小さなウソもつくもんじゃない

自転車タクシー、炭専門店、衣服の仕立て屋、トレーニングジム、肉屋に飛び込み営業。

 

ルワンダで生活していると、ドラクエのようなロールプレイングゲームみたいだなあといつも思います。歩いているだけで何かしらイベントが発生するのです。

 

適当に町を散策していたら、たまたま店舗が集積した広場に迷いこんでしまいました。すると、「どうした?」と、一人の男性が声をかけてきます。

話を聞いてみると、彼は炭専門店のオーナーだと言います。これはラッキーでした。

 

実は、炭屋さんが気になっていました。

なぜなら、キャンプが好きだからです。先日も、ルワンダで初めてBBQをしてみました!

ルワンダ初BBQに挑戦してみました!!

 

ルワンダでは、炭で調理をするのが一般的で、随所で炭が売られています。

ぜひ、手助けして欲しいと彼からの要望もあり、これからは炭専門店の支援もすることになりそうです。

 

意気投合した人物が、もうひとりいます。

肉屋のオーナーです。2時間ほど話し込んでいました。

 

店の状況を聞いていると、繁盛しており、現状手伝えることはなさそうだと分かりました。

会話はプライベートの話題に展開していきます。

 

これはルワンダあるあるなのですが、すぐ結婚させようとします。

いつもなら適当に流せるのですが、さすがは繁盛店のオーナー。計画的に迫ってきます。5月中に女性を見つけてくるから、6月に会って、7月に結婚しろと。

 

ほんとうに見つけてきそうな勢いだったので、慌ててウソをつきました。

「日本に彼女がいる作戦」です。さすがに、これで引き下がるはずです。

 

ところが、大間違い。

写真をみせろと、むしろ食いついてきす。どうにか女性とのツーショット写真を探し出し、難を逃れることができましたが、恐ろしい。

 

しかし、彼は「それでも構わないから、結婚しろ」と主張し続けています。もう、どうしようもないじゃん。笑

 

やっぱり、どんなウソもつくもんじゃないですね。

改めて、正直に生きようと思う出来事でした。

お金って何なんでしょう

3週間ほど前から、パン屋の支援をしています。本腰を入れてサポートしていくため、ヒアリングに訪れていました。

【page.14】夢かなう、パン屋になる|86日目〜92日目

 

しばらく話を聞いていると、衝撃の事実が判明。

 

「今月で店を閉める」

 

と、言うのです。

一緒に盛り上げていこうと、パン屋を経営する夫婦と励んでいたので、まさかの急展開に驚きを隠せません。

 

まだ確定ではないそうが、今月の売上次第だということ。

たしかに、1ヶ月の利益を計算してみると、日本円で、5,000円から10,000円ほどしかありません。

 

彼らは、この利益を元に生活しているので、この額では厳しいのは目に見えています。加えて、子どももひとりいます。

途中、この現状に堪えられなくなったのか、奥さんは泣き出してしまう事態に。

 

どうにかして、彼らを助けたい。

でも、何も出来ないもどかしさ。自分の無力さに遣る瀬ない思いでいっぱいです。

 

物質的に豊かな日本から、ルワンダのような途上国に来ると、お金よりも大切なものがあると気づかされます。

でも、それは、リアルに生きていくことに困ったことがないから言えるのです。

 

日本において、どんなにお金がなくなっても、生きることが困難になることはありません。

失業保険や生活保護といった社会のインフラがありますし、選ばなければ何かしらの仕事にはありつけます。

 

ですが、ルワンダでは、本当に食べていけなくなります。生きていけなくなるのです。

 

幸せになるために、お金が大切ではない。なんて二度と言えないと思いました。もちろん、幸せには、最低限のお金が必要なことは頭では理解していました。

しかし、日本という恵まれた国で生まれたぼくらが、本当の意味でそのことを理解するのは難しいのかもしれません。

 

資本主義という枠組みで生きている以上、ぼくたちはお金というテーマについてもっと考える必要がありそうです。

その際に大切なのが、自分の価値観や判断基準。これらを明確にしておくことが、これからの時代には不可欠なのだと思います。

あいつの再々来

「EjoHeza」、この言葉を日本語に意訳すると、「明るい未来」となります。

ぼくにとっては、この「EjoHeza」という言葉を聞くたび、行く末が暗くなります。笑

 

この任意の年金システムの登録の手伝いに、週の半分は持っていかれました。

 

その大きな理由が、ルワンダの県庁の職員は仕事が多いという問題ではなく、単なる仕事の進め方の問題です。

彼ら自身は、仕事が多いと言うのですが、明らかに効率が悪いだけのです。

 

もし、効率的に進められれば、仕事は半分以下になるはずです。

しかし、そのことを伝えようとしても簡単にいかないのが、異国。

 

「こうした方が良いのでは?」と提案しても、「NO!!」の一点張り。

自分のやり方をどうしても貫きたいのです。

 

自分の説明の拙さや語学力にも問題があるのですが、どんなに順をおって「こっちの方が効率的だよね?」と伝えても、「NO!!」。

 

効率とか、論理とか、そういう問題ではないのです。

感情の問題なのです。こうやりたいから、こうやる。自分のやり方がぜったいなのです。

 

人を変えることはできません。

なので、自分自身や仕事の仕組みといった変えられるものに集中するしかありません。

 

異文化で働くのは難しい。でも面白い。

この環境はとても勉強になります。

 

自分の常識から外れた事象に接すると、ぼくたちは一般化をしてしまいがちです。

たとえば、「アメリカ人は、自分のことしか考えない」「貧乏な人は、不幸に違いない」「東京の人は、いつも忙しな」とか。

 

ぼくは、たった一人のルワンダ人と働いただけで、「ルワンダ人は、人の意見を聞かない」と一般化してしまいそうになりました。

でも、これはほんとうに気をつけないといけません。

 

「人の意見を聞かない」と一般化することは、関わりを諦めることと同義だからです。

自分がそれでいいなら、見て見ぬ振りをしよう。アドバイスしても聞かないなら、こっちでやってしまおう。

こんなに悲しいことはありません。

 

「一般化することの危うさ」を教えてくれました。非常に有り難いです。毎日が学びで溢れています。

自身の人間力の未熟さを痛感する日々ですが、帰国するころには、一回りも二回りも成長して帰れるよう精進します!

 

最後まで読んできただき、ありがとうございます!!

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