【page.14】夢かなう、パン屋になる|86日目〜92日目

 

一つの夢が実現しました。同時に、夢になりえないことも知りました。

とにかく、挑戦してみないと判断できないのです。

EjoHezaの再襲来

先週、EjoHezaという年金のシステム登録に追われ、涙目になりました。

【page.13】アフリカの手荒い歓迎|79日目〜85日目

 

今週は、その仕事から解放され、今後行うワークショップの作成をしていると、ビジネス振興課のダイレクターであるガイ(Guy)に呼び止められます。

『ユウスケ、EjoHezaの会議があるから、お前も来い』

かなり深刻な面持ちです。うっすら泣いているようにも見えます。

 

まじか、先週の登録作業で重大な問題でも発覚したのかな、嫌な予感しかしません。

具体的には言いませんが、カオスでしたから。

たとえるなら、数学の試験が時間内に終わらないことを悟り、答案用紙の下の部分を引きちぎって、教室の窓から捨てたようなもんです。

 

もし、問詰められたら、なんと回答したらいいのいか……。重い腰を上げ、会議室へ向かいます。

 

会議室に着くと、すでに30人くらいのルワンダ人がいます。

会議は始まりましたが、もちろんキニアルワンダ語。何について話しているか分かりません。

いつ問いただされるのかと、心臓はバクバクです。

 

ところが、時折、笑いが起きてます。

これってもしかして、深刻な議題ではない?

 

すると、進行役が新品のタブレットを取り出し、参加者たちに配っています。そして、その使い方の説明をし始めました。

 

ようやく分かりました。

「EjoHeza」を活用するために導入されたタブレットの使い方のデモンストレーションだったのです。

安堵と同時に、タブレットのデモンストレーションに参加する意味ある? なぜ深刻な顔をした? 心臓に悪いからやめてください!!笑

 

このデモンストレーションは、3時間半も続きました。

一見、無意味な会議でしたが、今後につながる重要な時間になりました。

 

それは、「EjoHeza」が鍵でした。

先週まで、ぼくはこのシステムを正しく理解できていませんでした。

 

実は、「EjoHeza」はルワンダの発展に関わる重要な施策。

これまで年金は、行政機関や民間企業に勤める人だけが享受できる社会保障でした。

 

この「EjoHeza」は、全国民対象の任意の年金システム。このシステムの登録促進が、ルワンダが継続的に発展していく上で不可欠なのです。

 

しかし、貯金するという習慣が浸透していないルワンダでは、「EjoHeza」への登録者が増えていないようです。

そこで、国民のEjoHezaの理解促進と貯金のメリットを伝えるために活動することが、自分に求めらる役割になりそうです。

 

1年前に、貯金と未来の計画についてのワークショップを開催し、大失敗しました。

ようやくリベンジするチャンスがやってきました。

 

意味がないと、会議を切り捨てなくて、ほんとうによかったです。

目の前のことから、どんな意味を見出せるか。

これが本当に大切なんだと身を持って理解しました。

 

ルワンダでは、とくに意味を見出すことに努める力が鍛えられている気がします。どうにか意味を見つけないと、参ってしまうことが多いものですから。

夢かなう

学生の頃、パン屋に憧れていました。

店頭で宝石のように輝くパン。アイデアしだいで形も味も無限大に広がるパン。どんな朝にも幸せを運ぶパン。

将来、ベーカリーを開くのもありだなあと思っていました。

 

その夢がかないました。

パンを作るの楽しい。夢がかなったと喜びにあふれて、生地をこねていました。

チャパティ、アマンダージ、キャッサバパンを作らせてもらいました。

 

チャパティを作っています!

とはいえ、2時間も同じことを繰り返していると、飽きてきました。

そして、思っている以上に肉体労働。腰と肩にかなりキテます。3種類のパンを数十個作っただけで、音を上げてしまいましした。

 

理想を美化しすぎた分、現実を思い知るのです。

1回で判断するのは良くないですが、パンは食べること専門にします。

何十種類ものパンを、何百個も、毎日毎日、早朝から作るパン屋さんってほんとうにすごい。

 

そもそも、なぜルワンダまで来て、パン屋をやっているかと言うと。

 

先週、EjoHezaシステムの登録で助けてくれたデイビッドのビジネスを支援するためです。デイビッド夫婦がこのベーカリーを経営しています。

まずは現状を把握すべく、一緒に働きます。

 

次から次へと効率よくパンを製造します。大きな問題点はないように見えます。また、衛生も、日本の基準で見れば怪しいところもありますが、問題はありません。

 

やはり、いかに売上をあげるかでしょうか。

 

7時から12時までの5時間で、客数は14人。決して多い数字ではないはずです。客単価は、おおよそ200RWF。これが高いのか少ないのか、継続してモニタリングする必要があります。

 

まだまだ、把握できていないことが多いのですが、売上アップ・利益アップに取り組んでいきます。

パン屋になるという夢を叶えてくれた、彼らに貢献したい。短い期間で少しでも力になれるよう頑張ります!

 

今後も、デイビッドの店の様子は、定期的にレポートしていきますね。

勉強になった1週間

この1週間はいろんな意味で、とても勉強になりました。

 

1分1秒を無駄にしない意識で、目の前のことから意味を見出す努力をすることの大切さ。夢を正しく設定するために、まずチャレンジしてみることの大切さ。

 

そして、健康。

 

実は、丸1日ダウンしていました。

ルワンダに来て、3週間の疲れが一気で出たのか、死にかけました。

 

残された期間が9ヶ月と、どうしても焦りがありました。

それを理解して、焦らないようにしていましたが、ダメでした。無意識のうちに自分を追い詰めていたのだと思います。

 

今回の出来事を糧に、もっと余裕を持って、気楽に、自分のできることに集中して、活動していきます!!

 

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