蟻がはいったお米も愛おしくて|275日目〜281 日目|page.41

 

1ヶ月ぶりの再会。みな優しい笑顔で温かく迎えてくれる。

けれど、この柔和なルワンダ人と拳を交わせるのも、あと数ヶ月。

 

そう思うと、ルワンダで過ごす全ての瞬間が愛おしくて。

おねだりする子どもたちも、泥臭い水も、全身にまとわりつく赤土も。そのすべてが愛おしい。

 

ああ、日本に帰りたくない。ルワンダにもっといたい。

絶好調の炭屋ジョナス

月曜から職場に復帰しました。

郡庁でもコーペラティブでも、みな温かく迎えてくれます。お土産で買ってきたチョコレートを配り大喜び。

ルワンダ人の穏やかで柔らかい笑顔を見ると、帰って来たことを実感します。

 

支援先であり親友でもある炭屋のジョナスの元へも訪れます。

日本でも連絡は取っていて、店の調子が良いことは知ってはいました。

 

ところが、数字を確認してびっくり。絶好調です。

9月の売上は前月の120%超。10月もここまで同水準で来ています。

 

9月の中旬から導入した新商品の「ストーブ」の売れ筋も順調です。

爆発的な売れ方はしていないものの、1日に1、2個は売れていることから需要があるのは間違いなさそうです。

苦労して、導入してよかった。

 

実はこの新商品の導入の真の目的は、収入向上ではありません。

オーナーのジョナスに「売れる店舗にするにはどうしたらいいか」を伝えたかったから。

 

以前、何か商品を増やせないか会話したとき、彼は家を建設するのに使うブロックを売りたいと言っていました。

いやいや炭を買いに来た人がついでにブロックは買わないだろと。思わずツッコミを入れてしまいました。

 

「炭を買いに来た人は何が欲しいと思う?」という問いから始めて、どうしたらお客さまに喜んでもらえるかを議論。

そして、最後にストーブを提案して、お前は天才かとジョナス大絶賛。

 

それから数ヶ月の時を経て、ようやく販売開始。

今回しっかりと結果も出て、お客さまの期待に応える店をつくる大切さが、少しでも伝わったのかなと思います。

 

とにかく、この調子で彼の夢である大学入学まで、近づきたいものです。

やっぱりリアルは大事

今週はオンラインで、安全対策協議会が開催されました。

JICA関係者に対して、安全や健康についての情報共有と注意喚起がなされる場です。

 

コロナ前までは首都のキガリに集まって、行われていました。

ですが、この状況ですのでズームでの開催。正直、オンライン上で執り行われることは残念きわまりなかったです。

 

なぜなら、ルワンダの全協力隊員が集まる機会は、この時ぐらいしかないからです。

情報交換をしたり親睦を深めたりと、さまざまな交流が生まれる場でもありました。

 

協力隊はどこまでいっても個。

任地に行けば、外国人ひとり。孤独感に苛まれることは少なくありません。

 

同じ国で、同じ悩みを抱え、同じ志を持つ仲間がいること。その連帯感があるだけで、どれだけ励まされるか。

その隊員全体のつながりを育む機会が、この協議会でもあったのだなと痛感しました。

 

オンラインでは、どうしても一方的な情報の共有になってしまい、交流が生まれることはありませんでした。

 

ぼくは去りゆく身ですが、これからの隊員にはチームルワンダとして、再始動することを願っています。

あれから2年

この1週間改めて実感しました。

ああ、もう終わるのだなと。

 

近所の子どもにはチョコレートをせがまることも、泥臭い水を飲んだり浴びたりすることも、アリ入りのお米を食べることも、すべてあと3ヶ月で終わるのだなと。

 

そう考えると、一瞬一瞬が愛おしくてしかたありません。

 

この両手から溢れてしまわないように、すべてを優しく丁寧に受け止めては、感傷に浸りまくった1週間でした。

 

ほんとうに哀しい。

やっぱりルワンダが大好きなんだと、つくづく思います。

 

コロナが落ち着き再赴任したときは、残り9ヶ月もあれば何かしらできると、たかを括っていました。

しかし、気づけば何も為せずに、半年の月日が過ぎ去りました。

 

2年前の9月から始まったJICA海外協力隊としての人生も、ついに幕を閉じようとしています。

 

もうクライマックスです。あとすこし赤土にまみれながら踏ん張ります!!

 

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