ついにロックダウン|156日目〜162日目|page.24

 

ルワンダにいる間に1度はあるとは思っていましたが、ついにロックダウンしました。

 

ところが、街はいつもと変わらない様子。

現状、青年海外協力隊の活動は続けられそうです。

 

ロックダウンしても変化しない状況を見ると、ルワンダ国民たちは新型コロナウイルスの影響を受けていないように写ります。

 

しかし、もちろんそんなことはなく、事態は深刻です。

朝起きたら、仕事を失っているなんて日常茶飯事。

 

それでも、ルワンダ人は言います。

「これが人生だ」。

どんな厳しい現実も受け入れて、前を向くのです。

 

学校も郡庁も閉鎖

1週間ほど前から新規感染者が激増。これまでの10倍近い数字になりました。

そこでルワンダ政府は、首都のキガリはじめ、観光地のムサンゼ、ぼくの任地ルワマガナ、他複数の郡を封鎖することを決めます。

 

7月1日から2週間は郡間の移動は禁止。不要不急の外出も控えるようにと、政府は呼びかけています。

他にも、レストランは持ち帰りのみ。社交的な集まりと家族の訪問も禁止。学校や宗教施設は閉鎖。

そして、官民の職場も閉鎖。つまり、ぼくの働く郡庁は閉鎖です。

 

職場のルワンダ人に活動は続けていいのか聞くと、「外歩いてたら、警察に捕まるぞ」と脅されました。

おお、そんなに厳格なんだと、すこし驚きました。

 

もし、ほんとうなら、2週間のステイホームは長すぎます。

なにより外食できないのが、ぼくにとっていちばんの拷問。毎食パスタの14日間続いたら、発狂して庭の土を食べ始めるかもしれません。

いつもと変わらぬルワマガナ

とにかく、様子を見るべく、ロックダウンの始める7月1日に外へ出てみました。

 

……いつもと通り。

あれ、いつもと変わらんやん。ちょっと拍子抜けです。

 

郡庁は開いていたり、レストランで食事している人がいたり、外を歩いている人の量はこれまでと変わらない。

警察に捕まりそうな雰囲気は、まったくありません。

 

初日だからゆるいのか、明日以降だんだん厳しくなるのか、どうなるんだろう。

 

幸い、ぼくの活動先のコーペラティブや小規模事業者は、どこも営業しているようです。

訪問先のルワンダ人たちも、別にかまわないからきてくれてと言ってくれているので、活動はなんとかなりそうです。

新型コロナウイルスの影響はやはりある

こういった国民のゆるさを見るとどうしても、新型コロナウイルスの影響はあまりないように錯覚してしまいます。

 

ところが、そんなはずはなく、支援先のパン屋では2人いた従業員を解雇するそう。もう、給料を払えなくなったのです。

新型コロナウイルスの影響で売上は伸びず、おまけに原料の小麦粉の価格も上がっているためです。

 

なんとかなるといつも気楽なルワンダ人たちも、仕事やお金の話になると笑って済む話ではないのです。

 

反対に炭の専門店は、ビジネスチャンスだと言っていました。たしかに、ステイホームで炭の使用量が増え、短期的には売上は上がるかもしれません。

しかし、長期化すれば、働けない国民の収入は下り、ピンチに変わります。

 

新型コロナウイルスが世界的に流行して、1年半の時が経ちます。

ところが、世界中で未だに最適解を探すのに苦労している印象です。

 

ぼく自身、来週からどこまで活動ができるかは、不透明です。

家から出られないのなら、その上で、できる方法を探すしかありません。ぼくたちにできることは、前向き続けることしかないのです。

 

これが人生だ。大切なのはこれから何ができるか。

 

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