1日目 12/22-23
羽田からトルコ、フィンランド。
ヘルシンキヴァンター空港へ。
なんだかリュック一つで、海外旅行へ行く自由さが好きだ。
べつに必要なものなんてなく、いける。大学生の頃、初めて行った時なんて、特大サイズのスーツケースにパンパンに詰めて行ったものだ。
お土産を買うスペースなんてない。けど、今は20ℓのリュックひとつで、なんの不安もなくフィンランドとロンドンの欧州旅行2週間へいける。それは成長と呼ぶにはあまりに稚拙である。
今を楽しむこと。そして、ありたい自分であること。いつどこにいても明るく笑顔でいる。常に与える人間であること。世界は敵ではない。世界と繋がる。世界を断絶するな。恥ずかしがるな。そもそもなにが恥ずかしいのだ。その方がカッコいいし、明らかによいだろう。
機内食は何度食べても慣れない。機内食は嫌いだ。美味しくない。なぜだか、どの航空会社の機内食も美味しいない。
機内食は拷問である。死ぬほど嫌だ。こんなに憂鬱なアトラクションはない。
食べたことない飲んだことないものがあると、どうしても飛びついてしまう癖から、最悪な機内食にチェリージュースを合わせる。クソまずいミールを、イカれた味のするチェリージュースで、流し込む。本気で頭がぶっ飛ぶんじゃないかと思う。
6時に着いたイスタンブールは未だ真っ暗。ルワンダを何度も行き来したおかげで、トランジットはそんなにキツくないし、時差ボケを手懐けることも可能になった。10代で来たヨーロッパは、とてもキツかった記憶がある。
外国人みな美男美女である。
合計約17時間のフライトを経て、ようやく到着。
漁港の肉子ちゃんヤバい。ヘルシンキ行きの飛行機の中で、号泣。周りに人がたくさんいるから、堪えたのだけど、溢れ出る涙は止められなかった。それほどまでに心揺さぶられた。肉子ちゃんとキクリンの関係性がステキすぎる。
→自分は何がしたいのか、心揺さぶる作品を作りたいのか、自分もこの世界に貢献したい、誰かのためになりたい、クリティカルに。人生を助けたりしたい。そのきっかけだったり、後押し、救いになりたい。
2日目 12/23
ヘルシンキ空港周辺
人や自転車に優しい街。車もほぼ止まってくれる。歩いてホテルまで行けた。電車やバスに乗るのは少し怖い。どこで降りていいか分からないから。乗り方も分からないし、、、とかく乗れるようになろう。
慣れたとはいえ、流石に約24時間の移動はキツイか。今日は移動の疲れを癒そう。翌朝も4時起きと早いため、9時就寝。
ショッピングセンターも、カフェもとにかくオシャレ。さすが北欧である。
3日目 12/24
サーリセルカ
・オーロラ(街から見る)
やっぱりベッドは最高である。
そして、この旅一番の気づきは、「人生とは誰と生きるか」なのかも知れない。
もう一人旅はしない。
あとは、なぜかアジア人(とくに中国系)を嫌悪してしまう。中国人と一緒にして欲しくない的な。つまり自分の中の中国人の印象がよくないのだろう。韓国人は別になにも思わないのに。とはいえである。仲良くしたら、良いのに。同じアジア人として。というか、世界は友達である。何が恥ずかしいのだ。他人からどう思われるかなんて、どうでもいいことなのだ。気にするな。気にするなと思うことすら、思うことすらなくせ。同じに見えているだろうが。
以前より、大きく変わった。成長した。けれど、まだ完全ではないし、理想の自分にはなれていない。だから、改めて目指す。変わるのだ。
心を常にオープンにしよう。閉すな。断絶するな。オープンマインドでありたい自分であれ。他人は他人に興味なんてないし、そんなもの一切覚えてない。だから、気にする必要なんて一切ないし、どう思われているかなんて、己の妄想でしかない。だから、気にするだけ無駄である。自分の理念として行動はしても、相手始点の行動はするな。だから、自分のありたいようにオープンマインドで、ありたい自分でいる。
やっぱり現地の言葉を話すのは、素晴らしい。今後はもっと積極的に現地語を勉強してから旅に出よう。海外旅行は面白い、もう最高である。また来年もどこかへ行きたい。けど、次は誰かといく。今回、ロンドンで友人と合流できるけど、それがなかったら、なかなかに心に来るものがあったかもしれない。
本気で怖くなくなった。
これまでだったら、海外旅行なんて、不安で常にドキドキしていた。飛行機乗られるか、降りた後はどうしたらいいか、怖かった。けど、もう怖くなくなった。経験だろうが、すごい。もっともっと世界へ行きたい。世界中を自分の目で見たい。
飛行機は飛ぶ前に熱々のビールをかけられて、翼を溶かしてから飛ぶ。
飛行機から見るフィンランドの地平線は、虹色で、これがもうオーロラなのかもと疑うほどにキレイだった。地表に広がる町の明かりは、クリスマスを祝うイルミネーションのようだった。今この上空をトナカイのソリに乗ったサンタクロースが駆けていても驚かないだろう。まだクリスマスイヴの朝だよ、あわてんぼうのサンタクロースさんと思うくらいで、このフィンランドの空をサンタクロースが飛ぶのは、自然なことに思う。
9時のラップランドはまだ真っ暗である。
小さな可愛い空港だ。アジア系の人が本当に多い。
とにかく分かったことは、オーロラはひとりで見に行くものじゃない。なぜなら、オーロラを見るまでやることがほとんどない。ましてクリスマスに来るものじゃない。店はほとんどやっていない。スーパーで買い物して、ホテルでくつろぐしかない。あとは、スキーなどのアクティビティで埋め尽くすしかない。ソロで来ている人なんて、ひとりもいない。
10時から14時までひたすらサーリセルカを練り歩いた。観光客はおそろいのスキーウェアをみな来ている。けど、自分はオーロラのために買っておいたウェアを着て、地元民のような顔して歩く。
クリスマスイヴの夜、ひとりパブでフィンランドのビールを飲む。こんなにも寒いけど、冷え冷えのビールは美味い。
クリぼっちなんて言葉があるけど、ひとりでクリスマスを過ごすなんて、ほんとに何でもないと思っていた。けど、クリスマスの本番フィンランドに来て、クリぼっちは本当にキツイ。部屋の中で過ごしていれば何でもないんだけれど、パブなんかに来たものだから、ひとりをつくづく感じる。たしかにこれは辛いわ。
すべての人が家族やパートナーと過ごしている。ひとりのやつ、まして外国人でひとりのやつなんていない。
雪も本降りでオーロラ見れる気配もなかった。だから、やけになって、寝てやった。
意外とフィンランド人じゃない店員さんが多い。フィンランド語が通じなかったりする。
4日目 12/25 日
サーリセルカ
・オーロラ
・ハスキーソリ体験
クリスマスの朝はなんだか優しかった。
雲はなくなり、星が見れた。今日はオーロラが見れそう。てか、ぜったいに見たい。
朝8時のサーリセルカは真っ暗で、朝食会場のレストランにはクリスマスソングが穏やかに流れていて、イルミネーションや焚き火ライトが煌めいている。なんだかクリスマスがいつまでも続いていく気がして、なんだか幸せな気持ちになる。恋人やパートナーとここで、海外でクリスマスを過ごせたら、どんなに幸せなんだろうと夢想するクリスマスの朝8時フィンランド。
クリスマスは好きだ。
自分はクリスマスが好きなんだ。
しかし、今日まで斜に構えていた。
恋人がいた時も、いない時も、365日ある中の1日である。何が特別なんだ、何が普段と違うのだ、毎日が特別で、毎日大切じゃないかと、カッコつけていたし、それがカッコいいと思っていた。
クリスマスで喜ぶやつは子どもで、バカだとすら思っていた。けれど、フィンランドでクリスマスを過ごして思った。自分はクリスマスが好きだし、一年の中に何度か、アホなっていい時があるのだ。その方が人生は面白い。大勢の一部になるな、自分はそんな孤高のクリエイターでありたいと願い、たくさんの本を読み賢くなったと、斜に構えていた。
朝食会場でソロのアジア人女性(韓国?)を見つけて、テンションが上がった。初めてフィンランドでおひとり様に出会った。
しかし、気づく。おそらく、団体ツアーで来ていて、その中のおひとりさまである。これは自分とは本質的に異なる。とたんに冷める。自分はひとりなのだと。
とかく、本来の目的に戻る。オーロラを見ること。これさえ達成できれば、すべて良しである。この年末年始旅は成功である。しかし、もしも見れなかった時のダメージを想像すると、恐ろしい。寂しさと虚しさを残す、逆に忘れられないクリスマスになるだろう。そんなのは嫌だ。ぜったいにオーロラを見たい。
他者の目なんて気にするな。あとは、とにかく楽しめ。楽しんだもの勝ちである。そもそも他者の目を気にしてること自体おかしいのだ。とにかく楽しもう。
ブログは書こう。
別に身構えたり、かしこまりすぎなくていい。そのままを書けばいい。
誰かの命の時間をもらっていることは忘れずに、でも気にしすぎなくていい。とかく、書こう。
優しい新婚さんに出会った。嬉しいし、涙が出そうになった。声をかけてくれて、ありがとう。ほんとにステキな夫婦で、もうそれだけで、ハスキーアクティビティに参加してみて本当によかった。自分もやはりパートナーを見つけて、またこよう。本当にありがとう。ほんとにありがとう。
かつ、ロンドンから来てる中国人の女性と相席ハスキー。ふつうに英語話せるようになって、本当によかった。レベルは低いけども。
ハスキーは最高にパワフルでキュートでフレンドリーだった。犬ぞり運転は難しく怖かった。そして、フィンランド人に怒られる始末。キープシックスメーター!イッツシンプル!
とっても人懐っこいハスキーのニッカちゃんは、身を寄せて元気で、顔や手をベロベロに舐めてくれた。パステルカラーの空は最高だった。暖炉囲んで、みなで飲んだホットのベリージュースは最高だった。
旅慣れ、異国慣れしてきた。フツーに何の緊張もせず、知らない外国人と会話できるし、ガイドさんやお店の人と会話できる。ルワンダ生活のおかげで、度胸がついた。もっともっと話せたら、より楽しいんだろうなと思う。
レストランで、なんかよく分からないやつを頼んでしまった。じっくり吟味すべき。とはいえ、トナカイ肉を食べるという目標は達成。
あとは、オーロラだけである。グッジョブである。まあ気にすることはない。最悪また食べれば良いのだ。まじで前菜だけである。完全にミスった。ただ、トナカイの肉は柔らかくて臭みもなく、美味しかった。
オーロラハンティングツアーに賭けるしか。
意外とあっという間だった。でもやはり思うのは、誰かと来たいということ。ひとりは持て余す。
いよいよ始まる。オーロラツアー。
結果、見れた。見れたらしい。白い雲みたいな、もやみたいものが、オーロラらしい。ガイドさんのカメラで撮影すると、そこには確かにオーロラが映っていた。
2時間ほどオーロラの登場を待って、全員が諦めて帰ろうとした瞬間だった。ガイドさんがノーザンライツと叫び、みな足を止めた。もう無理かと諦めていたから、突如胸が高鳴る。どこに?もしかして、あのモヤっとしたやつ?喜びは最高潮ではないけれど、みな喜んでこれでハッピーエンド?バカな。どこがハッピーエンドなんだよ。悔しいよ、悔しいよ。見たかったよ。今知ったことで、オーロラにはレベルがあり、高いレベルじゃないと肉眼では見えないのだと。なんだそれ難易度高すぎるやん。失恋ソングを聴きながら、眠りに就いた。
そう考えると、いかに昼のハスキーちゃんたちに救われたことか。ハスキーちゃんたちがいなかったら、失意だけ残してサーリセルカを去ることになっていた。ありがとう。
もう見えていたのかもしれない。見えてると認識してなかっただけで、見ていたのかもしれない。それがオーロラなのかもしれない。そんな幻想がオーロラなのかもしれない。あのオーロラのイメージを、自分の頭で想像し脳内に創り出すことがオーロラなのかもしれんない。
悔しい。試合に負けた時のような悔しさが込み上げてくる。次は必ず見てやると。でも、逆に良かった。生きる理由ができたから。まだ生きようと。空一面に広がるオーロラを見るその日まで生きようと。
果たして、別のツアーに参加した新婚さんたちは見れたのかな。もうあの夫婦がオーロラを見れたことを祈るしかない。見れててほしいな。それしか救いがない。
これがサブで本当に良かった。と慰めるし、それは本当のことである。強がりだけど、強がりじゃない。
本来の目的はロンドンで友人と会い、フットボールを観戦することなのだ。
続。
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