人生はよくマラソンに喩えられるけど、違う。
人生は、ロードランだ。
マラソンは、参加者専用の平らな道を駆け抜ける。
ロードランは、秩序も決まりもない無法地帯を駆け抜ける。
ロードランには、上り坂や下り坂がある。
整備さて走りやすい道もあれば、デコボコで走りにくい道もある。
住宅が立ち並ぶ退屈な道もあれば、色とりどりの花が咲く美しい道もある。
犬に吠えられたり、美女に気を取られたりする。
信号に足止めを食らわない、運も必要だ。
人生に似ている。
急な上り坂を登り切ったとき、気が抜けてペースを落としてしまうことがある。
しかし、達成感に浸っている暇はない、昨日の自分に勝つのだ。
この「走るペース」というものも、人生によく似ている。
自分のペースを守ることが大切だからだ。
お正月の箱根駅伝を見るたび、疑問に思っていたことがある。
「ランナーたちは余裕がありそうなのに、なんでペースを上げないんだろう」と。
ペースを守って走ってみて初めて、自分の中で勝手に納得した。
本当のところは、どうなのかは知らない。
ただ、自分のペースを保つのが大切なことは、身に染みてわかった。
人生も同じである。
下り坂でスピードが出せそうでも、ペースを守る。
周りのランナーたちに追い抜かれても、ペースを守る。
上り坂で気持ちがめげそうになっても、ペースを守る。
その方が結果的に、遠くまでいけるし、その方が早くいけるのだ。
つくづく思う。
人生は、ロードランだ。
コメントを残す