『えんとつ町のプペル』を観てきました。
上映が始まって5分。涙がこぼれていました。
テレビに出ることを辞め、叩かれ。絵本を描き、叩かれ。ディズニーを超えると言い、叩かれ。
それでも、自分を信じ抜いてきたその努力の結晶が、冒頭の5分に見えたからでした。
正直、西野さんがひな壇に出ないと言ってから映画が公開されるまでに、どんな軌跡があったのか詳しく知りませんでした。
ただ、行動すれば叩かれ、夢を語れば笑われていたことは、知っていました。
もちろん、保証はないですが、絵本作家よりもお笑い芸人の方が未来は保証されていたはずです。
にもかかわらず、その道を降りました。
まったく保証のないことに取り組み続けるのが、どんなに怖いのか。
自分の選択や行動が正しかったのか、どんなに不安になるか。
心細くてしかたないのに周りから否定されるのが、どんなに辛いのか。
それでも、自分を信じて挑戦しつづけてきた西野亮廣さんを想像したら、もう二時間、涙が止まりませんでした。
ぼくは、今アフリカにいるはずでした。
しかし、100年に一度のウイルスに襲われ、帰国を余儀なくされました。
いつ、ルワンダに戻れるのか分からない状況が、9ヶ月も続いています。
早く戻れるに越したことはないですが、おかげで時間はあります。
「恩贈り」という人生観を実践するためには、どうしたらいいか。
「旅するように自由に生きる」には、どうしたらいいか。
考えて試して、挫折する日々の繰り返しです。とにかく時間が欲しかったのに、実際にもらえると、こんなにも苦しいのかと悶えております。
自分の理想なんて諦めたほうが、楽になれます。
よくやったと自分を慰めて、納得させればいいんです。充分、幸せに生きていけるのは分かっています。
それでも、上を見て歩みたいんです。
まだ諦めたくない。まだ何も世界に返してない。次は自分の番なんだって。
どんなに苦しくても、もう少し諦めずにもがきます。
自分がしていることに、意味があるのか。前に進んでいる感覚はありません。時間だけが過ぎていきます。真っ暗で、光なんてどこにあるのか分からない。
そんな暗闇の中でも、挑戦し続けることを、西野さんは教えてくれました。
信じ抜く覚悟を決めることを。
コメントを残す