「SDGsのゴール10」についてカンタンに解説していきます!
【SDGs】ゴール10:人や国の不平等をなくそう
ゴール10:人や国の不平等をなくそう
国内および各国間の不平等を減らす
紛争や災害、経済発展と共に拡大する所得格差は、世界共通の問題です。格差や不平等を是正するためには、金融の流れの改善や必要な地域への開発援助を推進していく必要があります。
現状
- 20%の最貧層世帯の子どもは依然、20%の最裕福層の子どもに比べ、5歳の誕生日を迎える前に死亡する確率が3倍も高い。
- とくに途上国の農村部の女性は、都市部の女性に比べ、出産中の死亡率が3倍も高い。
- 所得の不平等の中には、男女間を含む世帯内の不平等に起因するものが、30%にも及ぶ。女性は男性に比べ、平均所得の50%未満で暮らす可能性が高い。
- 外国で働く労働者を差別しないための条約があり、39カ国が署名。しかし、日本を含む先進国はほとんど同意していない。日本で働く外国人の労働者は約166万人いる。
ターゲット
10.1)2030年までに、各国の所得下位40%の所得成長率について、国内平均を上回る数値を漸進的に達成し、持続させる。
10.2)2030年までに、年齢、性別、障害、人権、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、すべての人々の能力強化および社会的、経済的および政治的な包含を促進する。
10.3)差別的な法律、政策および慣行の撤廃、ならび適切な関連法規、政策、行動の促進などを通じて、機会均等を確保し、成果の不平等を是正する。
10.4)税制、賃金、社会保障政策をはじめとする政策を導入し、平等の拡大を漸進的に達成する。
10.5)世界金融市場と金融機関に対する規制とモニタリングを改善し、こうした規制の実施を強化する。
10.6)地球規模の国際経済・金融制度の意思決定における開発途上国の参加や発言力を拡大させることにより、より効果的で信用力があり、説明責任のある正当な制度を実現する。
10.7)計画に基づき良く管理された移民政策の実施などを通じて、秩序のとれた、安全で規制的かつ責任ある移住や流動性を促進する。
10. a)世界貿易機構(WTO)協定に従い、開発途上国、とくに後発開発途上国に対する特別かつ異なる待遇の原則を実施する。
10. b)各国の国家計画やプログラムに従って、後発開発途上国、アフリカ諸国、小島嶼開発途上国および内陸開発途上国をはじめとする、ニーズが最も大きい国々への、政府開発援助(ODA)および海外直接投資を含む資金の流入を促進する。
10. c)2030年までに、移住労働者による送金コストを3%未満に引き下げ、コストが5%を越える送金経路を撤廃する。
取り組み事例
ナカバヤシ株式会社のゴール10への取り組み事例を紹介します。
企業の事務作業のサポーターや文具の開発・販売を行うナカバヤシでは、人種国籍に関係なく、均等な就業機会の提供や技術教育に取り組んでいます。
雇用している外国人労働者は、日本人と同じ待遇で受け入れています。また、研修生として技術を身につけたあと、自国に戻り活躍できる制度も設けています。
日本で働きたい外国人が増える中で、積極的に労働者を受け入れ、平等に扱うナカバヤシはSDGs実現に向けた優良な企業の一つです。
いま私たちにできること
- 国際交流イベントに参加する。
国や宗教の違いなど多様性を理解しよう。
- 地域のボランティアに参加する。
年齢や立場の違う人たちと交流しよう。
- 手話や点字に興味を持つ。
手話や点字を体験してみよう。
国、人種、民族、宗教、障害、性別による差別が世界中に根強く残っています。
不平等をなくす第一歩として、互いの違いを認め尊重し合うことが大切です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!
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