ムラホ!!おおいしです!
足を動かし続けた1週間。逆に、足しか動かなかった1週間。
行きたいコーペラティブの所在地は分からず、路頭に迷い、ビジネスの支援をするために話を聞きに行った炭屋では、泣かされることに。
1勝9敗。
今週中に訪れたいコーペラティブが、10団体ほどありました。
しかし、実際に行けたのは2つだけ。大工と溶接工のコーペラティブと、靴のコーペラティブ。
大工と溶接工が集まるコーペラティブは、1年前にも訪れていました。
当時、ちょうど支援し始めたところで、帰国を余儀なくされました。
再び、訪れると、以前と変わらぬ活気。ぼくのことを覚えてる人もいてくれて、嬉しいかぎりです。
しかし、新しいビジネスを一緒に始めようと言っていた人物は、もういませんでした。
別の場所で農業を始めたらしいです。残念。
彼らのために、何ができるか分かりませんが、定期的に訪れようと思っています。
他のコーペラティブは、探しまわった挙句、見つからない8割。見つけたけど、誰もいない2割。いったいどうなっているんでしょう。
正直、今週は、ほとんど進展がなかったです。なかなかうまくいかないものです。
ルワンダでは計画どおり行かないことの連続。残された時間も少なく、どうしても焦ってしまいます。
加えて、ぼくには満点を取らなきゃいけない。すべてがうまくいかなきゃいけないという強迫観念があるようです。
無意識のうちに、「理想どおりにならない=失敗」と捉えてしまうみたい。
なので、「理想どおりにならない=理想に近づくための方法を知れた」と意識的に考えるように気をつけています。
そもそも、「失敗=好ましくないこと」という前提条件が誤っているのです。
失敗オッケー。失敗上等です。
行動した結果に、失敗はありません。次に打つべき手がわかるのですから。前進しかしていません。
負けて、負けて、負けて、ひとつでも勝てれば御の字です。その心づもりが必要なのです。
炭屋のジョナス
先週、意気投合した炭の専門店を経営するジョナス。情報を集めるために、話を聞きに行きました。
驚いたのが、炭の種類。炭って、種類があるんですね。
たしか、これは「ピヌース」という名前の炭。
この木の形を保っている炭は、「イントゥルス」。
そして、粉々になっているのは、「インチェンガ」。これは写真がないです。すみません。
「炭」という言葉ひとつで括っていましたが、それぞれに名前があったのです。
新しい言葉を知ると、これまで認識していなかったものが、自分の世界に新たに立ち上がります。文字通り世界が広がるのです。面白い。
もうひとつ驚いたことがあります。
利益の構造です。
これがなんと、一律なのです。
彼が説明してくれたガスの例がわかりやすいので、紹介します。
ルワンダでは、こういったプロパンガスも使われています。
大きさがいろいろあり、値段も変化します。
仮に、仕入れ値が、「小:10,000Rwf」「中:15,000Rwf」「大:20,000Rwf」だとします。
すると、売り値は、「小:11,000Rwf」「中:16,000Rwf」「大:21,000Rwf」になるそうなのです。
つまり、どれを売っても利益は、1,000ルワンダフラン。
すべての販売店が、この額で売るため、値段を上げすることもできないらしいのです。
「仕入れ値+一律の利益=売り値」という形は、炭でも変わりません。
おそらくですが、炭やガスに限らずルワンダの小売店は、この構造だと予測できます。
製造元と顧客が強すぎます。小売店は圧倒的に不利で、資金がないと口を揃えて言うのにも頷けます。
それでも、笑顔で懸命に働くのが、ジョナス。
もともとは先生をしていたそうで、本当に勉強熱心です。
日本のことをもっと知りたいらしく、A4用紙に質問をまとめており、真剣に尋ねてきました。
いまはフランス語の勉強もしています。さらに、稼いだお金で大学にいく予定なのです。
まだ30歳前半と若いのですが、何歳になっても学び続ける姿勢には、感銘を受けました。見習います。やっぱり、勉強しつづける大人ってカッコいい。
そして、きわめつけは、家族に仕送りをしていると言うのです。
もう、涙がでました。
身体が悪く病院に通わないといけない母のために。仕事がない兄弟たちのために。
彼は、家族と離れひとり毎朝5時から休みなく働いてるのです。
おかしいほど低いルワンダの利益率で。
しかし、不満ひとつ言いません。
ルワンダの兄貴ジョナス、漢です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!
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