【世界遺産検定マイスターが教える】モザンビークの世界遺産全1選【アフリカの世界遺産】

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世界遺産検定のマイスター資格保持者のぼくが、アフリカ世界遺産を紹介します!

今日取り上げるアフリカの国は、モザンビークです!

 

はじめにモザンビークについて、簡単に紹介します。

モザンビークは、アフリカ南東部に位置するインド洋に面した国です。

 

独立までは、ポルトガル領東アフリカと呼ばれていました。そのため、今でもポルトガル語が公用語と、アフリカ南部でも珍しい国となっています。

 

そんなモザンビークには、文化遺産がひとつあります。

 

基本情報

  • 面積:79.9万平方キロメートル(日本の約2倍)
  • 人口:約3,036万人(2019年、世銀)
  • 首都:マプト
  • 民族:マクア族、ロムウェ族等
  • 言語:ポルトガル語
  • 宗教:キリスト教(4割)、イスラム教(2割)伝統宗教
  • 主要産業:とうもろこし、砂糖、カシューナッツ、綿花、たばこ、木材、えび、アルミニウム、石炭、天然ガス
  • GDP:140.2億米ドル(2020年、世銀)
  • 一人当たりGINI:480米ドル(2019年、世銀)
  • 経済成長率:2.3%(2019年、世銀)
  • 通貨:メティカル

【世界遺産マイスターが教える】モザンビークの世界遺産全1選【アフリカの世界遺産】

モザンビーク島

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・文化遺産
・登録年 1991年
・登録基準(ⅳ)(ⅵ)

 

モザンビーク島は、アフリカ大陸から約3.5km離れたインド洋上に位置する島です。

 

10世紀頃からアラブ人の貿易の拠点として栄えていました。

アラビアの商人たちは、象嵌細工の技術や繊細な彫刻が施された建築物といったアラブ文化を伝えました。

 

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そして1498年、ヴァスコ・ダ・ガマがモザンビーク島に到達します。以来、ポルトガル人が入植するようになったのです。

 

16世紀には、南半球における現存最古のヨーロッパ建築と言われるノサ・セニョラ・デ・バルアルテ礼拝堂が建てられています。

 

また、次いでサン・セバスティアン砦やサン・ガブリエル要塞が建造されるなど、ポルトガル領東アフリカの首都として、中心的な都市として機能していました。

 

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この島はキリスト教の伝道拠点にもなっており、東西の様々な文化が共存する島として高く評価されています。

 

スエズ運河が開通し、島は衰退していきました。19世紀にモザンビーク本土にあるマプトに首都が移されました。

 

登録基準

  • (ⅰ)人類の創造的資質を示す傑作。
  • (ⅱ)建築や技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展において、ある期間または世界の文化圏内での重要な価値観の交流を示すもの。
  • (ⅲ)現存する、あるいは消滅した文化的伝統または文明の存在に関する独特な証拠を伝えるもの。
  • (ⅳ)人類の歴史上において代表的な段階を示す、建築様式、建築技術または科学技術の総合体、もしくは景観の顕著な見本。
  • (ⅴ)ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落や土地・海上利用の顕著な見本。または、取り返しのつかない変化の影響により危機にさらされている、人類と環境の交流を示す顕著な見本。
  • (ⅵ)顕著な普遍価値を持つ出来事もしくは生きた伝説、または思想、信仰、芸術的・文化的所産と、直接または実質的関連のあるもの。(この基準は、他の基準とあわせて用いられることが望ましい。)
  • (ⅶ)ひときわ優れた自然美や美的重要性を持つ、類まれな自然現象や地域。
  • (ⅷ)生命の進化の記録や地形形成における重要な地質学的過程、または地形学的・自然地理学的特徴を含む、地球の歴史の主要段階を示す顕著な見本。
  • (ⅸ)陸上や淡水域、沿岸、海洋の生態系、また動植物群集の進化、発展において重要な、現在進行中の生態学的・生物学的過程を代表する顕著な見本。
  • (ⅹ)絶滅の恐れのある、学術上・保全上顕著な普遍的価値を持つ野生種の生息域を含む、生物多様性の保全のために最も重要かつ代表的な自然生息域。

 

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