るわきゃん飯。
それは、ルワンダで作るキャンプご飯。
パスタを茹でることしかできない料理のど素人が、ルワンダで作れる最高に旨いキャンプご飯を作る壮大な旅路である。
【最終回】辿り着いたるわきゃん最強飯
前回も部屋内でのオニオンリングに引き続き、炎天下んでのフライドポテトで死にかけた。
理想は二度揚げして、カリカリのポテトにすることだった。
ところが、ピザ窯で火加減の調整なんて出来るはずもなく、最初から最後まで強火の中の強火。
おかげで、速攻でこんがり。
間違いなく美味しかったが、理想の揚がり具合ではなかった。
とはいえ、たとえ火力が調整できたとて、今回は二度揚げ出来るほどの体力は残されていなかった。
それほどに炎天下でのクッキングは危険だったのだ。
そんな命懸けのキャンプ飯をつくる旅路も、もう終わりである。
今回のるわきゃん飯が最後になる。
最後のるわきゃん飯は、イギサフリヤ。
ルワンダの伝統的な家庭料理で、祝い事など特別な時につくるメニューである。まさにるわきゃん飯の最後にふさわしい料理だ。
この日のために、地元ルワマガナでもっとも美味しいレストランのシェフに作り方を伝授してもらった。果たして、うまく作れるだろうか。
【レシピ】イギサフリヤ
【材料】
- トマト:2個
- なす:2個
- 玉ねぎ:1個
- ピーマン:1個
- にんじん:2本
- じゃがいも:2個
- プランテンバナナ:1本
- セロリ:200g
- にんにく:2かけ
- 唐辛子:1個
- 鶏肉:250g
- 水:1L
- コンソメキューブ:2個
- トマト缶:1個
- ローリエ:2〜3枚
- ピーナッツの粉:200g
※鶏肉は手に入らなかったため無し。ローリエはベイリーフで代用。
【作り方】
- 1、ルワンダの七輪ことインバブラで、水1Lを沸かす。
- 2、じゃがいも、にんじん、プランテンバナナの皮をむく。
- 3、じゃがいも、にんじん、プランテンバナナ、なす、たまねぎ、ピーマン、トマトを適当な大きさに切る。
- 4、先にじゃがいもとプランテンバナナを沸騰した水に入れる。
- 5、少し煮たら、カットしておいたにんじん、なす、たまねぎ、トマト、ピーマンも入れる。(具材が多かったため、鍋が変わっています。)
- 6、トマト缶、コンソメキューブ、ローリエを入れて、さらに煮込む。
- 7、セロリはざくぎり、にんにくは細かく刻む。
- 8、セロリ、にんにく、唐辛子を入れて煮込む。
- 9、具材を煮込んでいる間に、ピーナッツの粉を炒る。
- 10、炒ったピーナッツの粉を入れて、よくかき混ぜる。
- 11、しばらく蓋をして煮込んだら、完成。
【結論】ルワンダで作るルワンダ料理に敵うものはない
過去最高にちゃんとしたものを作った。
材料や調理工程も過去一番。けれど、ただの料理ではなく、キャンプ飯をつくるのはすこぶる楽しい。
ルワマガナで一番のシェフ直伝のレシピは如何程か。
果たして、ルワンダ料理初挑戦のど素人に再現できるのか。
不安でいっぱいだったが、見た目は完全にルワンダ人の作るイギサフリヤそのもの。
いざ、実食。
……う、うまい。
見事にイギサフリヤだ。美味しい。ルワンダ人シェフに作ってもらったのと遜色ない。
ローリエがなくベイリーフを使ったことで、若干香りが弱いが気にならない程度だ。
最強のルワンダキャンプ飯をつくる壮大な旅路を経て、己の料理スキルが上がったと言っていいのではないか。
まさか、パスタしか茹でれなかった男が、ルワンダの家庭料理を作れるようになるとは。感無量である。
感動して、警備員のルワンダ人にお裾分け。
すると、満面の笑みで、お世辞ではない本気の美味しいが飛び出た。こんなに嬉しいことない。現地の人に褒められるとは。
これは日本でのキャンプでも作ろうと思う。これは帰国後のキャンプが楽しみだ。
こうして、半年におよんだパスタを茹でることしかできない料理のど素人が、ルワンダで作れる最高に旨いキャンプご飯を作る壮大な旅路の終幕である。
るわきゃん飯。
それは、ルワンダで作るキャンプご飯。
最後まで読んでいただき、ありがとうがざいます!!
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