【第6回】ルワンダの夕日になったポトフ【るわきゃん飯】

 

るわきゃん飯

それは、ルワンダで作るキャンプご飯

 

パスタを茹でることしかできない料理のど素人が、ルワンダで作れる最高に旨いキャンプご飯を作る壮大な旅路である。

 

【第6回】ルワンダの夕日になったポトフ

ここまでハズレがないピザ窯料理。

果たして今回も、ルワンダ最強料理が出来上がるか。期待は高まるばかりだ。

【第5回】シンプル野菜がいちばんうまいんじゃ【るわきゃん飯】

 

今回は初の試みであるスープに挑戦。ルワンダのダッチオーブンを活用して、ポトフを作ってみることに。

 

汁ものが大好きなぼくとしても、本当においしいポトフを食べたい。

魂から崇拝しているピザ窯なら、何でも絶品にしてくれる。そんな絶対的な信頼がある。

 

しかし、今回は期待も大きい反面、不安も大きい。

なぜなら、ピザ窯に鍋をつっこむとどうなるのか、想像がつかないからだ。

具材に火は通るのだろうか。どんな味になるのだろう。

 

ただ、成功を収めることができたなら、今後定番メニューになるだろう。

 

玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、コンソメは、ルワンダで簡単に手に入る。そのうえ、我が街に新しくできたベーカリーのパンが付け合わせに完璧なのだ。

 

ポトフよ、旨くあってくれ。

【レシピ】ピザ窯ポトフ

【材料】

  • じゃがいも:2個
  • 玉ねぎ:1個
  • にんじん:1本
  • コンソメキューブ:1個
  • 水:300ml
  • オリーブオイル:適当
  • 塩:適当
  • こしょう:適当

 

【作り方】

  • 1、じゃがいも、玉ねぎ、にんじんをそれぞれ一口大に切る。
  • 2、オリーブオイルを引いたルワンダのダッチオーブンに、切った野菜を入れる。
  • 3、コンソメキューブと水を入れる。
  • 4、蓋をしてピザ窯に投入して、30分待つ。
  • 5、具材がやわらかくなっていたら、塩とこしょうで味を整えて、完成。

【結論】目に見えるものがすべてじゃない

窯に入れて10分ほど経つと、野菜とコンソメの芳醇な香りが漂ってきた。

食欲を掻き立てる香りに、当初の不安は吹き飛んだ。

 

とはいえ、煮えている気配がまるでない。

水が沸騰するような音が聞こえないのだ。聞こえるのは、火がはためく音と近所のルワンダンベイビーが泣き叫ぶ声だけ。

 

なので、容赦なく薪をぶちこみ、最大火力で挑んでみる。

芯のあるシャキッとしたじゃがいもやにんじんほど、不快なものはない。

 

ところが、30分経過しようと、うんともすんとも言わない。

いつもは直に遠赤外線だが、今日はダッチオーブンという名の鎧を纏っているから、食材たち熱が到達しないのだろうか。

 

薪も残り2本となり、最悪のケースがアタマをよぎる。

中学1年生のワイシャツばりにシャキッとした野菜たちだ。いやだ、それだけいやだ。

 

祈るように残りの2本の薪を投入。

火は保ってあと20分弱だろう。もう香りすらしなくてなってきた。

熱すぎ近寄れないレベルの炎なのに、煮えている気配がない。

 

フタが飛ぶほど沸騰して、慌てて取り出すみたいなトラブルの予行練習をしていたのに、平和に終わりを迎えそうである。

 

意を決して、ピザ窯からルワンダのダッチオーブン取り出す。

蓋を開けてびっくり、汁なしポトフの出来上がり。

 

そりゃそうだ。

閻魔さまも引くほどの火力で、煮えないはずがない。

 

もう野菜たちはとろけている。これはこれでうまい。

しかし、ただの蒸し野菜。コンソメスープはどこへ行ってしまったのだろう。プリンセス天功もびっくりのイリュージョンだ。

 

スープはルワンダの空へと消えていったのだろうか。

煌々とみかん色に輝くあの夕日になったのだろうか。

 

どことなくコンソメ風味のある野菜を頬張りながら、そんなことを思った。

次こそは、汁ものを成功させたい。

 

第7回、飛びかける意識とオニオンリング。

 

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