社会に出て初めて知った、働く喜び。
裸一貫でズタボロになりながらも、歩き続けた甲斐がありました。
先輩隊員に刺激され、再起を誓った1週間前。
どこまで出来るか分かりませんが、真っ暗闇の中に飛び込もうと思います。
新しく3つの企画がスタートです。
泣いた。
涙が溢れおちてきました。
喜びが生んだ雫です。
支援しているベーカリーの店主であるデイビッドから、めずらしく着信がありました。
何事かと思い、電話に出ると、いつになく陽気なデイビッド。
挨拶を済まさせると、聞いてくれ兄弟と嬉しそうに話しを続けます。
「ユウスケ、おまえはよくやったよ。チラシのおかげで今週10件もの注文が入ったぞ」
えっ? 一瞬、時が止まりました。
「街中に貼っておいてと頼んだ、あのチラシで? ほんとうに?」と、三度も聞き返しました。
ついに、ついに、結果が出ました。
彼のベーカリーは、ルワンダに戻ってきた序盤から支援していたので、3ヶ月は試行錯誤を続けていました。
ようやく、結果が出た。
ようやく、貢献できた。
ようやく、ようやく……。
自然と、涙が溢れてきました。
これまで仕事をしてきて、こんなに嬉しいことはなかったです。
会社員時代、売上目標を達成したり昇級したりするのは、たしかに嬉しかったです。
けれど、心の底から雄叫びをあげたくなるほどではありませんでした。
なぜなら、売上といった数字は、会社の看板を使って、出した結果だからです。
ポジションが上がることも、自分の実力というよりも、年功序列といった組織内の事情が働いての結果です。
つまり、会社という枠組みの中での結果でしかなく、その8割は会社の力で出た結果だからです。
ゆえに、感じられる喜びも小さく、安心が大きかったのです。
しかし、今回は裸一貫でルワンダ人の中に飛び込んでいき、もがき続けて出た結果です。
チラシを50枚配布して、10件の注文なんて小さな小さな結果です。
それでも、嬉しくたまらないのです。これまでの苦労がすべて吹き飛びました。
大学を卒業して、働き始めて6年経って、初めて仕事の喜びを知りました。
そうは言っても、甘くないのが現実です。
ルワンダでロックダウンが始まって、1ヶ月が経とうとしています。
ベーカリーのような飲食店に打撃がないわけがありません。
やはり経営を続けるのは厳しく、誰かに店を譲りたいそう。
後任が見つかり次第、ルワマガナを後にすると言っています。
ところが、この状況で店を引き継ぎたい人がいるはずもなく……、どうなるのでしょうか。
長引くロックダウン
今週も相変わらず、コーペラティブは閉鎖。
結局、まるまる7月いっぱいロックダウンしていました。
これまで、100以下に抑えていた新規感染者数も、連日1000人を超えており、減る気配もありません。
このまま8月もロックダウンは続きそうです。
とはいえ、じっとはしていられません。
先週、先輩隊員の最終報告を聞き、「後悔しなくない」そう強く思いました。
その熱気そのままに、複数の企画をスタートさせました。
「ルワンダの米で日本酒を作る」
「サッカー教室を開く」
「ルワンダの子どもたちにエンタメを届ける」
の3つです。
残りの5ヶ月で、何かしらの形にしたいと思います。
また、計画していたものの、停滞していたプロジェクトも本格的に動かしていきます。
それが、「ルワマガナ祭りプロジェクト」と「ルワマガナガイドブックプロジェクト」です。
しかし、サッカー教室と祭りプロジェクトは、新型コロナウイルスの状況次第で、まったく読めませんが。
ルワンダに戻ってきて、任期の半分が終わろうとしています。
もう、やるしかありません。
もう、がむしゃらに突っ走るしかありません。
泣いても笑っても、残り5ヶ月。
悔いだけは残さないよう、日々全力で生きます!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!
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