「SDGsのゴール3」についてカンタンに解説していきます!
【SDGs】ゴール3:すべての人に健康と福祉を
ゴール3:すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確実にし、福祉を推進する
SDGsのゴール3は、すべての人が健康的な生活を確保するための目標です。
これまで、幼児死亡率の引き下げ、妊産婦の健康改善、HIVなど疾病対策の分野では進歩がありました。
しかし、依然として幅広い疾病や深刻な感染症の蔓延を食い止め、さまざまな健康問題にも対処していく必要があります。誰もが安全で効果的な医薬品とワクチンを利用できるようにすることも不可欠な要素です。
現状
- 1990年以来、1日あたりの子どもの死者数は1万7000人減少したが、毎年500万人を超える子どもが、5歳の誕生日を迎える前に命を落としている。
- 世界の半分の人が、予防接種などの基礎的な医療を受けられない。
- 開発途上地域の妊産婦死亡率は、先進地域の14倍である。
- 2017年時点で、全世界のHIV感染者数は3690万人に上る。
- エイズの蔓延が始まって以来、エイズ関連の疾病で3540万人が死亡した。
- 日本では、1年間の自殺者数が約2万人である。
ターゲット
3.1)2030年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生10万人あたり70人未満にまで下げる。
3.2)すべての国が新生児の死亡率を出生1000人あたり12人以下まで減らし、5歳未満児の死亡率を出生1000人あたり25人以下まで減らすことを目指し、2030年までに、新生児および5歳未満児の予防可能な死亡を根絶する。
3.3)2030年までに、エイズ、結核、マラリアおよび顧みられない熱帯病といった伝染症を根絶するとともに肝炎、水系感染症およびその他の感染症に対処する。
3.4)2030年までに、非感染性疾患による若年層の死亡率を予防や治療を通じて、3分の1減らし、精神保健および福祉を促進する。
3.5)薬物乱用やアルコールの有害な摂取の防止や治療を強化する。
3.6)2030年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる。
3.7)2030年までに、家族計画、情報・教育および性と生殖に関する健康の国家戦略・計画への組み入れを含む、性と生殖に関する保健サービスをすべての人々が利用できるようにする。
3.8)すべての人々が経済的リスクに対する保護、質が高く不可欠な保健サービスや、安全で効果的かつ質のが高く安価な必須医薬品やワクチンを利用できるようになることを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成する。
※ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC):すべての人々が、基礎的な保健サービスを必要なときに負担可能な費用で受けられること。
3.9)2030年までに、有害化学物質や大気、水質および土壌の汚染による死亡や疾病の数を大幅に減らす。
3. a)すべての国々において、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約の実施を強化する。
3. b)おもに開発途上国に影響を及ぼす感染性や非感染性疾患のワクチンや医薬品の研究開発を支援する。また、「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)および公衆の健康に関するドーハ宣言」に従い、安価な必須医薬品やワクチンが利用できるようにする。同宣言は、公衆衛生を保護し、特にすべての人々が医薬品を利用できるようにするために「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定」の柔軟性に関する規定を最大限に行使する開発途上国の権利を認めるものである。
3. c)開発途上国、特に後発開発途上国や小島嶼開発途上国で、保健財政や保健人材の採用、能力開発、訓練、定着を大幅に拡大する。
3. d)すべての国々、特に開発途上国で、国内および世界で発生する健康危険因子の早期警告や危険因子軽減、管理のための能力を強化する。
取り組み事例
損害保険ジャパン株式会社のゴール3への取組事例を紹介します。
損保ジャパンは、交通事故による死亡者数が東南アジアで最大であるインドネシアで、交通安全についての取り組みを実施しています。
ターゲットの6にあるように、交通事故による死傷者の数を減らすことも、SDGsゴール3の大きな目標のひとつです。
損保ジャパンは、日本での交通事故の予防や削減のノウハウ・経験を活かし、交通安全設備の整備推進や子どもの交通安全に関する社会啓蒙活動を行っています。
このプロジェクトでは、小・中学生を対象に、教師や生徒に対する交通安全教育の実施、学校周辺の交通インフラの改善および地域や政府に対する働きかけを行い、延べ3万人以上もの人々が参加しています。
損保ジャパンの事例は、自分たちのノウハウや経験を、課題の抱える地域で活かすことで、社会的課題の解決につながる素晴らしい取り組みだと思います。
いま私たちにできること
- 手を洗う
感染症を防ぐには、こまめに手を洗おう。
- 健康診断を受ける。
検診は定期的に受けよう。
- 生活習慣を改善する。
生活習慣を見直すなど、自分の健康に気を遣おう。
- 薬物の怖さを調べる。
薬物の怖さを知り、手を出さないようにしよう。
- 友達の悩みを聞く。
元気のなさそうな友達に声をかけてみよう。
- ペットボトルのキャップを集める。
キャップを感染症のワクチンに変え、命を救おう。
- ワクチン募金する。
少額でもいいから、募金をしてみよう。
まだまだ世界には、防ぐことのできる死がたくさんあります。一本のワクチンで、救うことのできる命があるのです。
まずは自分自身の健康を顧み、世界のすべての人が医療や福祉を受けられるようにしていきたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!
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