日本でぜったい訪れたかった場所へも行き、準備万端。
あとはルワンダで全力で走り切るだけ。
しかし、久しぶりに日本で生活してみて、大きな不安を抱えることに。
それは、走り切った後、日本で生きていけるかが心配で仕方ない。
そんな未来に怯えるぼくを置き去りにして、非情にも時は流れる。
もう来週には、2度目のワクチンを受け、ルワンダに再上陸しなければならない。
人生って、こんな風に一瞬で終わってしまうんだろう。ああ、儚し。
一度敗れた夢が復活
もし、任期中に日本に戻れるチャンスがあったら、ぜったいに行きたかった場所があります。
それは、酒蔵。
ワクチン接種による日本への一時帰国が決まり、すぐに関東の酒蔵を調べました。
米農家さんの大きな団体を支援しており、彼らの収入向上のために加工品が作れないものかと頭を捻っていました。
そして数ある米を使った加工品から選んだのが、日本酒。理由は単純に作ってみたかった、それだけです。
道の駅の店長時代にお世話になっていた酒蔵に問い合わせてると、米麹がないと作れないとの回答を頂戴しました。
以来、ルワンダでの日本酒づくりは断念していました。
ところが、突如、日本へ帰れることになりました。
一度敗れた夢の再始動です。
米麹は、スーパーでも購入できるそうですが、せっかくなので酒蔵で買うことに。
酒蔵というと東北などの米どころのイメージです。
なので、我が地元神奈川にはさすがにないだろうと思っていたら、なんと良さそうな酒蔵を2箇所も発見。
海老名の泉橋酒造さんと、湘南の熊澤酒造さん。
どちらもほんとうに素晴らしい酒蔵でした。
泉橋酒造さんは自社でお米を作り、酒づくりまで一気通貫。まさか神奈川で育ったお米の日本酒が飲めるなんて感動です。
日本酒の飲み比べをさせて頂けるのですが、その試飲できる日本酒が美味しすぎて下戸のぼくはベロベロに。
ゆでダコ状態で次に訪れたのは、熊澤酒造さん。
そこは完全に観光地。日本酒の販売はもちろん、ベーカリーやレストラン、さらにはギャラリーまで。しかも、湘南ビールやウイスキーの製造もしています。
まさか神奈川に、まさか茅ヶ崎に、まさか住宅街に、こんなに素晴らしい酒蔵があるなんて思いもしませんでした。ほんとうにすごい。デートにぜひ。
昼から最高に美味しい日本酒も飲めて、お目当ての米麹も買えて大満足です。
あとは、ルワンダでどこまで再現できるか。
あの土くさい水で美味しい日本酒が作れるかは不安しかないですが……。
すごいぞジョナス
この写真と共に、支援している炭の専門店のジョナスからハイテンションなメッセージが届きました。
なんと、ついにオーブン(七輪)の販売も始めたと言うのです。
以前から、炭や木との相性がいいオーブンの販売を勧めていましたが、資金の関係で実現できずにいました。
ところが、ようやく実現しました。嬉しい。
売上しか見ていなかったジョナスに、利益を残す大切さを伝え続けてきました。
勉強熱心で働き者の彼は、次第に支出にも気を遣うようになりました。
その成果か、オーブンを仕入れるだけの資金を捻出することができたようなのです。彼の努力が実を結びました。
ぼくは思わずアイラブユーと返信してしまうほど浮かれてしまいました。
早くジョナスに会って、感謝と祝いの言葉を伝えたい。
この新商品が順調に売れてくれれば、ジョナスの夢である大学進学に大きく近づきます。
そんな彼の夢の手助けができるよう、最後まで全力でサポートします。
日本もルワンダも好き
日本の整った環境も好きだし、ルワンダの整っていない環境も好き。
日本のレパートリー豊富で美味しい料理も好きだし、ルワンダの炭水化物オンリーも美味しくて好き。
結局、日本もルワンダも好き。
たしかにご飯はとびきり美味しいし、お湯のシャワーが浴び放題な日本は最高です。
ですが、ルワンダに早く帰りたいと思う今日この頃。
日本にいると、なんだか生きづらさを感じてしまいます。
一度ルワンダ人のゆるさに慣れてしまうと日本のキッチリに慣れるのに時間がかかるのでしょう。この1か月という短い期間では、適応することはできそうにありません。
来年2月に任期が終了し、始まる日本での生活が思いやられます。
うーん、どうしたものか。そのままルワンダに住んでしまおうかな……。
日本での新生活が現実味を帯びてきて不安もありますが、今はとにかくルワンダ。
ルワンダでの残りの3ヶ月に全力を注ぐほかありません。もう当たって砕けろです。
パスタソースも大量に買い込んだし、もう怖いものはありません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!
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