ランニングは楽しい。
だが、タイムを狙うと苦行に変わる。
昨日の自分に、先週の自分に、勝つんだ。
昨日よりも、先週よりも、成長していたい。
タイムを意識して走るのは、ほんとに苦しい。
ひどい顔になる。額から汗を垂れ流し、顔中のしわを寄せて、もう嫌だと言わんばかりの顔。
しかし、こんな時こそ、笑顔をつくる。
無理やり笑顔をつくる。口角を上げて、歯を出して、思いっきり笑うのだ。
なんだか楽しくなってくる。苦しさが和らぐのだ。傍から見たら、ヘンタイだ。
身体を大きく揺らして、息を荒げながら、ぎこちない笑顔の男が走ってくるのだ。完全にヘンタイだ。
だが、これは修行なのだ。
たしかに苦しさはまぎれるが、単にその場しのぎのワザではなく人生に効く修行なのだ。
人生において、苦しいことや辛いことがあったときに、笑顔でいれるように。
どんな苦境に立たされても前を向いて、走っていけるように。
本当に苦しい時に、苦しい顔をしていたら、もっと苦しくなる。
だから、どんなことがあっても、無理やり笑顔をつくるのだ。胸を張って、顔を上げて、口角を引っ張り上げるのだ。
そうすれば、どんな困難も乗り越えられる。
笑顔をつくるのは、その時のための修行なのだ。
ランニングは笑顔道場だ。
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