感覚が狂いはじめるルワンダ8ヶ月目

 

8ヶ月も異国で過ごすと、いろいろ狂ってくる。

 

たとえば、食事。

 

ルワンダ料理が、めちゃめちゃ美味しく感じる。

はじめから美味しかったが、これと言った感動はなかった。これなら食べてもいいかと、偉そうにも思っていた。

 

ところが、味覚が狂った今は、日本にいても週2、3回はルワンダビュッフェを食べたいと思うほど。

 

おかげで、ルワンダ料理を食べまくっている。

 

毎食、炭水化物だらけなものだから、身体がひとまわり大きくなった。そのむくむくと成長した身体を見て、ルワンダ人は褒め称えてくれる。

 

太っているほうが健康に見えるのだろう。

自分もお腹の出ているルワンダ人を見ると、健康なんだなと思うようになった。

 

顕著なのが、美的感覚狂い。

 

まず、己への美的感覚がおかしくなる。

 

1週間同じ服を着るようになる。

日本にいる頃は、ほとんど汚れていないのに毎日新しい服に取り替えていた。

だが、8ヶ月も経つと、汚れや汗が蓄積された服を着ることに抵抗がなくなった。

 

異性への美的感覚も狂い始める。

 

これまでは、ルワンダ人の女性と結婚しろと言われると、「ぜったいにいやだ、日本人がいい」と思っていた。

 

不思議なことに現在は、ありかなと思えるようなルワンダ人美女に出会う。

正確に言えば、好きなルワンダ人女性のタイプが形成されてきたのだ。

 

そんな中、東京オリンピックの男子サッカーの中継を見ていたときのこと。

試合はハーフタイムに入り、画面に唐突に映った女子アナを見て、腰を抜かした。

 

美しすぎて、反射的にスマホをソファーに投げつけてしまった。おそろしい。

成田空港で、膝から崩れ落ちることは間違いないだろう。

 

これらの現象は、狂ったと言うべきだろうか、はたまた、順応したと言うべきだろうか。

 

とにかく、人間どこでも幸せに生きていける。

 

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