今回は、SDGsの前身である「MDGs」について、カンタンに説明します!
SDGsじゃないの? MDGsって何? 何が違うの?
その疑問に簡潔にお答えしていきます!
MDGsとは?
MDGsとは?
MDGsとは、ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals)の略称で、「エムディージーズ」と言います。
2000年にニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで採択された、SDGsのもとになった目標です。MDGsでは、2015年までに8つの目標と21のターゲットを掲げました。
結果としては、乳児死亡率の改善、女児の就学率の改善、1日1ドル未満で生活する人々の割合を半減させる、などの成果をあげることができました。
しかし、すべてを達成することはできませんでした。未達成に終わった目標は、SDGsに引き継がれています。
MDGsの8つの目標
SDGsの前身であるMDGsでは、どのような目標が設定されていたのか確認してみましょう。
- 目標1:極度の貧困と飢餓の撲滅
- 目標2:初等教育の完全普及の達成
- 目標3:ジェンダー平等の推進と女性の地位向上
- 目標4:児童死亡率の引き下げ
- 目標5:妊産婦の健康の改善
- 目標6:HIV/エイズ、マラリア、その他の疫病の蔓延防止
- 目標7:環境の持続可能性の確保
- 目標8:開発のためのグローバルなパートナーシップの構築
MDGsは大きな成果をあげながらも、その裏で多くの人を取り残してしまいました。そこで、問題点を反映したSDGsとなります。
SDGsとMDGsの違い
MDGsが途上国向けの目標だったことや多くの人を取り残してしまったことからも、SDGsでは17のゴールと169ターゲットにアップデートされます。
▼SDGsについて簡単にまとめています!こちらもどうぞ!:SDGsとは?
MDGsで未達に終わった目標や気候変動、労働や雇用、都市、イノベーション、平和など新しい項目が追加されました。
途上国だけでなく、先進国を含めたすべての国々を対象に豊かさを追求しながら地球環境や人権を守ることを重んじています。
SDGsでは、MDGsのときのように公的機関だけでなく、民間企業や市民社会の連携が求めらているのも違いのひとつです。
未曾有のウイルスによって、改めて世界中で手を取り合って、困難を乗り越える重要性を教えられました。
これからは、日本人とかアメリカ人とかでなく、ドイツで暮らす地球人とかガーナで暮らす地球人として生きていく意識が必要です。
MDGsで世界の状況は改善されましたが、まだ解決すべき課題があります。
「誰ひとり取り残さない(No one will be left behind)」理念のもと、ぼくたち一人ひとりが行動を起こすことが不可欠です。
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