ディズニーシーのアトラクションの中で、ストームライダーがいちばん好きだった。
あの実験室みたいな部屋で、飛行機に乗り込むのを待つ時間がたまらなかった。
あのストームディフューザーなるミサイルの威力の凄さを説明するために、水の渦をつくって爆発させるお姉さんが頼もしかった。
そして毎回、陽気で自由で溌剌としたキャプテンデイビスの危険な飛行機に乗り合わせてしまう自分の不運を喜んだ。
アホみたいに発達した積乱雲に飛び込んでからラストまでの爽快感は、筆舌に尽くし難い。
そんなストームライダーが大好きだった。
そんなストームライダーがいつのまにかなくなっていた。
いや、正確にはなくなったらしいという噂を聞いた。
しかも、なくなってからもう7年も経っているらしい。
そして、ちょうど7年夢の国にも行っていない。彼女いない歴と同年だ。
つまり、夢の国へ行くとは、彼女への接待なのか。
幼い頃から夢の国は好きである。でも、パートナーがいなければ、余暇の行先の候補にすら上がらない。
しかも、ストームライダーがなくなったと来た。
これは、とうとう行く理由がなくなってしまった。
ああ、キャプテンデイビスの破天荒な操縦に身を任せたい今日この頃。
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