世界遺産検定のマイスター資格保持者のぼくが、アフリカの世界遺産を紹介します!
今日取り上げるアフリカの国は、アンゴラです!
はじめにアンゴラについて、簡単に紹介します。
アンゴラは東にザンビア、南にナミビア、北にコンゴ民主共和国と国境を接し、西は大西洋に面するアフリカ大陸の南西部に位置する国です。
石油やダイヤモンドといった資源に恵まれ、2002年の内戦終結以降、高い経済成長を維持しています。
そんなアンゴラには、文化遺産がひとつあります。
基本情報
- 面積:124.7万平方キロメートル(日本の約3.3倍)
- 人口:3,080万人(2019年、世銀)
- 首都:ルアンダ
- 民族:オヴィンブンドゥ族、キンブンドゥ族、バコンゴ族等
- 言語:ポルトガル語、ウンブンドゥ語等
- 宗教:伝統宗教(5割)、キリスト教(5割)
- 主要産業:石油、ダイヤモンド、とうもろこし、フェイジョン豆、砂糖、コーヒー、サイザル麻
- GDP:946億米ドル(2019年、世銀)
- 一人当たりGINI:2,973米ドル(2019年、世銀)
- 経済成長率:-0.8%(2019年、世銀)
- 通貨:クワンザ
【世界遺産マイスターが教える】アンゴラの世界遺産全1選【アフリカの世界遺産】
ンバンザ・コンゴ(旧コンゴ王国の首都遺跡)
・文化遺産
・登録年 2017年
・登録基準(ⅲ)(ⅳ)
・登録年 2017年
・登録基準(ⅲ)(ⅳ)
ンバンザ・コンゴはポルトガル人が到来する以前の14世紀に建設され、南アフリカで最も大きな国のひとつだったコンゴ王国の首都でした。
政治的にも精神的にも重要な街でもありました。
15世紀にポルトガル人がやって来ると、宮殿や教会といった石造建造物が築かれ、キリスト教が広がっていきました。
ンバンザ・コンゴは、ポルトガル人の到来とキリスト教の導入がもたらした変化を、現代によく伝えている点を評価されています。
登録基準
- (ⅰ)人類の創造的資質を示す傑作。
- (ⅱ)建築や技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展において、ある期間または世界の文化圏内での重要な価値観の交流を示すもの。
- (ⅲ)現存する、あるいは消滅した文化的伝統または文明の存在に関する独特な証拠を伝えるもの。
- (ⅳ)人類の歴史上において代表的な段階を示す、建築様式、建築技術または科学技術の総合体、もしくは景観の顕著な見本。
- (ⅴ)ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落や土地・海上利用の顕著な見本。または、取り返しのつかない変化の影響により危機にさらされている、人類と環境の交流を示す顕著な見本。
- (ⅵ)顕著な普遍価値を持つ出来事もしくは生きた伝説、または思想、信仰、芸術的・文化的所産と、直接または実質的関連のあるもの。(この基準は、他の基準とあわせて用いられることが望ましい。)
- (ⅶ)ひときわ優れた自然美や美的重要性を持つ、類まれな自然現象や地域。
- (ⅷ)生命の進化の記録や地形形成における重要な地質学的過程、または地形学的・自然地理学的特徴を含む、地球の歴史の主要段階を示す顕著な見本。
- (ⅸ)陸上や淡水域、沿岸、海洋の生態系、また動植物群集の進化、発展において重要な、現在進行中の生態学的・生物学的過程を代表する顕著な見本。
- (ⅹ)絶滅の恐れのある、学術上・保全上顕著な普遍的価値を持つ野生種の生息域を含む、生物多様性の保全のために最も重要かつ代表的な自然生息域。
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