大雨が降った次の日。
支援先を訪れるために、街から畑のある村へとくだります。畑までの道は水溜りだらけ。乾いた土の部分を探しながら、自転者を漕ぎ進めます。
畑に到着し、水田の横の一本道を駆けていると、前方に水の流れが見えます。
昨日の雨はすごかったもんなと近づいてみると、それは水ではありませんでした。
なんとその黒い影の正体は、アリ。
大量のアリが大移動。
初めはゾッとしましたが、すげえと言う感嘆に変わります。
それはただの移動ではなく、無数の小さなアリが、数匹の大きなアリと戦っているのです。
おお、動物奇想天外のヤツや! と自然とテンションが上がります。
これこそアフリカっぽい。
しかし、冷静に見てみると地獄絵図。
大きな1匹のアリが、小さ20匹ものアリに一斉に噛みつかれている。
いかにも硬くて強そうなアリでも、弱そうなアリに囲まれリンチされれば、為す術がないのです。
この世は、数に勝るものはないという事実を突きつけられます。
圧倒的な数の暴力の前には、ひれ伏すしかないのです。
世界人口1位の中国、右肩上がりに人口が増え続けるアフリカ。
我が母国が食い尽くされる日もそう遠くないはずです。
こんな世紀末のアリの戦乱を見せられると、どうしても日本の未来を憂いずにはいられません。
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