【簡単】SDGsゴール2:飢餓をゼロに

 

SDGsのゴールについてカンタンに解説していきます!

【SDGs】ゴール2:飢餓をゼロに

ゴール2:飢餓をゼロに

SDGsゴール2英語

飢餓を終わらせ、食料の安定確保と栄養状態の改善を実現し、持続可能な農業を促進する

 

過去20年間の経済成長と農業生産の拡大によって、栄養不良の人の割合はほぼ半減しましたが、未だ8億人以上が慢性的な栄養不良に陥っています。

気候変動や自然災害によって、食料を含む資源を脅かします。さらに、2050年には世界の人口が97億人になると予測されています。食料確保は全人類が抱える、共通する最大のテーマです。

すべての人にいつでも栄養ある食事が届くよう、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成すると共に、持続可能な農業を推進していく必要があるのです。

現状

SDGsゴール2現状
  • 世界人口の9人に1人(8億1500万人)が栄養不良に陥っている。
  • 5歳未満の子どもの死亡の45%は栄養不良が原因で、年間310万人に上る。
  • 開発途上国では、人口の12.9%が栄養不良の状態にある。
  • 開発途上国では、就学年齢の子ども6600万人が空腹のまま学校に通っている。
  • 日本の餓死者数は、22人。(2018年)

ターゲット

SDGsゴール2反転

2.1)2030年までに、飢餓をなくし、すべての人々、特に貧困層や乳児を含む状況の変化を受けやすい人々が、安全で栄養のある十分な食料を1年を通して得られるようにする。

 

2.2)2030年までに、あらゆる形態の栄養不良を解消し、成長期の女子、妊婦・授乳婦、高齢者の栄養ニーズに対処する。2025年までに5歳未満の子どもの発育阻害や消耗性疾患について国際的に合意した目標を達成する。

 

2.3)2030年までに、土地、その他の生産資源や投入財、知識、金融サービス、市場、高付加価値化や農業以外の就業の機会に確実・平等にアクセスできるようにすることにより、小規模食料生産者、特に女性や先住民、家族経営の農家・牧畜家・漁家の生産性と所得を倍増させる。

 

2.4)2030年までに、生産性の向上や生産量の増大、生態系の維持につながり、気候変動や異常気象、干ばつ、洪水やその他の災害への適応能力を向上させ、着実に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確立し、レジリエントな農業を実践する。

 

2.5)2020年までに、国、地域、国際レベルで適正に管理・多様化された種子・植物バンクなどを通して、種子、栽培植物、家畜やその近縁野生種の遺伝的多様性を維持し、国際的合意にもとづき、遺伝資源やそれに関連する伝統的な知識の利用と、利用から生じる利益の公正・公平な配分を促進する。

 

2. a)開発途上国、特に後発開発途上国の農業生産能力を高めるため、国際協力の強化を通じて、農村インフラ、農業研究・普及サービス、技術開発、植物・家畜の遺伝子バンクへの投資を拡大する。

 

2. b)ドーハ開発アジェンダの決議に従い、あらゆる形態の農産物輸出補助金と、同等の効果がある輸出措置を並行して撤廃することなどを通じて、世界の農産物市場における貿易制限やひずみを是正・防止する。

 

2. c)食料価格の極端な変動に歯止めをかけるため、食品市場やデリバティブ市場が適正に機能するように対策を取り、食料備蓄などの市場情報がタイムリーに入手できるようにする。

※デリバティブ:株式、債券、為替などの原資産の価格を基準に価値が決まる金融商品の総称。

取り組み事例

SDGsゴール2岡山大学事例

岡山大学のゴール2への取り組み事例を紹介します。

 

2019年から岡山大学内のカフェテリアで、学生のアイデアにより途上国の子どもの給食を支援するTFT(TABLE  FOR TWO)メニューの提供を開始しました。

このTFTでは、世界規模で起きている食の不均衡を解消し、開発途上国と先進国の人々の健康を同時に改善することを目指しています。

大学内で健康増進するメニューを食べると、その代金の一部が寄付金となり、アジアやアフリカの子どもたちへ給食が届けらるという仕組みです。

 

大学内のカフェテリアという身近な場所で「ゴール2:飢餓をゼロに」に貢献できる岡山大学の事例は、SDGsが先進国にも発展途上国にも、企業にも自治体にも教育機関にも、そして個人にも共通する課題であることを体感できる好事例だと思います。

いま私たちにできること

SDGsゴール2アクション
  • 余った食事は冷凍する。

生鮮品や残り物は、食べきれない時は早めに冷凍しよう。

  • 冷蔵庫の中身を確認する。

買い物する前には、冷蔵庫の中を確認し、余計なものは買わないようにしよう。

  • 期限切れに近いものから買う。

すぐに食べるものは、期限が近いものを買おう。

  • 国連WFPのキャンペーンマークが付いた商品を選ぶ。

WFPのレッドカップキャンペーンマークが付いた商品を選び、学校給食の支援に貢献しよう。

  • フードバンクに寄付する。

まだ食べられる食品が余ったらフードバンク寄付し、困っている人の力になろう。

 

日本では年間653万トンの食品ロスが発生しています。これは国民1人あたりが毎日、おにぎりを1、2個捨てている計算になるそうです。にもかかわらず、世界には飢餓で苦しんでいるの人が、9人に1人もいるのです。

ゴール2の達成を後押しするためにも、目の前のある小さなことに取り組んでいくことが大切なのです。

 

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