「SDGsのゴール15」についてカンタンに解説していきます!
【SDGs】ゴール15:陸の豊かさも守ろう
ゴール15:陸の豊かさも守ろう
陸の生態系を保護・回復するとともに持続可能な利用を推進し、持続可能な森林管理を行い、砂漠化を食い止め、土地劣化を阻止・回復し、生物多様性の損失を止める
人間の生命は陸地にも支えられています。世界の干ばつや砂漠化は急激に進み、農地が消失しています。また、生態系の変化により、陸上の生物の22%が絶滅の危機に瀕しています。
陸上の生態系を保全・回復し、生物多様性の損失を止めるためには、いますぐ対策を取る必要があります。
現状
- 2010年から2015年にかけ、世界では330万ヘクタールの森林が失われた。
- 毎年、干ばつと砂漠化によって1200万ヘクタール(日本の国土面積の3分の1)の土地が失われている。これは1年間で2000万トンの穀物が栽培できる面積にあたる。
- およそ16億人が森林に依存して生計を立てている。
- 森林には陸生種の動植物と昆虫の80%以上が生息している。
- 確認されている8300の動物種のうち、8%は絶滅し、22%が絶滅の危機にさらされている。
- 日本の野生生物のうち、およそ3700種が絶滅のおそれがある。
ターゲット
15.1)2020年までに、国際協定の下での義務に則って、森林、湿地、山地および乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態系およびそれらのサービスの保全、回復および持続可能な利用を確保する。
15.2)2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林および再植林を大幅に増加させる。
15.3)2030年までに、砂漠化に対処し、砂漠化、干ばつおよび洪水の影響を受けた土地などの劣化した土地と土壌を回復し、土地劣化に荷担しない世界の達成に尽力する。
15.4)2030年までに持続可能な開発に不可欠な便益をもたらす山地生態系の能力を強化するため、生物多様性を含む山地生態系の保全を確実に行う。
15.5)自然生息地の劣化を抑制し、生物多様性の損失を阻止し、2020年までに絶滅危惧種を保護し、また絶滅防止するための緊急かつ意味のある対策を講じる。
15.6)国際合意に基づき、遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分を推進するとともに、遺伝資源への適正なアクセスを推進する。
15.7)保護の対象となっている動植物種の密猟および違法取引を撲滅するための緊急対策を講じるとともに、違法な野生生物製品の需要と供給の両面に対処する。
15.8)2020年までに、外来種の侵入を防止するとともに、これらの種による陸域・海洋生態系への影響を大幅に減少させるための対策を導入し、さらに優先種の駆除または根絶を行う。
15.9)2020年までに、生態系と生物多様性の価値を、国や地方の計画策定、開発プロセスおよび貧困削減のための戦略および会計に組み込む。
15. a)生物多様性と生態系の保全と持続可能な利用のために、あらゆる資金源からの資金の動員および大幅な増額を行う。
15. b)保全や再植林を含む持続可能な森林経営を推進するため、あらゆるレベルのあらゆる供給源から、持続可能な森林経営のための資金の調達と開発途上国への十分なインセンティブ付与のための相当量の資源を動員する。
15. c)持続的な生計機会を追求するために地域コミュニティの能力向上を図る等、保護種の密猟および違法な取引に対処するための努力に対する世界的な支援を強化する。
取り組み事例
株式会社イムラ封筒のゴール15への取り組み事例を紹介します。
イムラ封筒では、産地が不明確な輸入パルプではなく、間伐材由来の国内パルプを使用するよう努めています。間伐材を利用することで、生物多様性の保護や森林荒廃の防止への効果が期待できます。
また、植林活動や生物多様性を保全する活動にも参加しています。
(間伐材:森林の成長過程で密集化する立木を間引く過程で発生する木材)
環境への負荷の少ない原料の利用や工場をかまえる地域の活動への参加と、地球規模でも、地域規模でも、陸の豊かさを守ることに貢献しています。
いま私たちにできること
- 裏紙を使う。
印刷物を減らし、なるべく裏紙を使おう。
- 環境にやさしい製品を買う。
環境に配慮した製品を選ぼう。
- 間伐材でできた商品を買う。
間伐材が使われている商品を買おう。
- FSCマークが付いた商品を買う。
森を守るFSC認証の紙を買おう。
- 植林活動に参加する。
森づくりや植林活動に参加してみよう。
陸面積の約3割を占める森林は、年々、減少し続けています。
ただちに森林破壊や砂漠化を食い止めるためには、何ができるか考えよう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!
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