これにて日本酒プロジェクト終了です。
ルワンダにあるものだけで、作ってみた日本酒は部屋中に悪臭を充満させるだけでした。
なんやかんやで発酵したのか、米は粉々になっています。いちおう日本酒のような液体の部分はあります。
見た目からは、もしかしたらと期待してしまいます。
ところが、そんな期待を一瞬でぶち壊してくる異臭。
もう、ぜったいに飲むなと言っています。
この表現が正しいか分かりませんが、ほとんど人糞の匂いなのです。
とかく、風呂敷で濾してみます。
すると、白濁した液体が残り、なんなら前回よりも日本酒っぽい。
かつ、液体だけなら香りはそこまで悪くない。若干、日本酒の香りすらします。
流石にコップに移して飲む勇気はなく、指につけて舐めてみました。
うん、水だ。うっすらお米の味があるような水なのです。
そう考えると、前回は苦くて渋かったものの、あの味は日本酒でした。
あれを改良していけば、いつか美味しい日本酒が作れる可能性はあるような気はする。けれど、どの方向に、どう改善したらよいのかが、全く分かりません。
これ以上、お米を無駄にするわけにはいかず、もう諦めることに決めました。
どちらにせよ、日本酒を作るには米麹が必須で、それはルワンダでは手に入りません。というわけで、現状ではここが終着点。
改めて、酒蔵のすごさを痛感しました。
美味しい日本酒を作ることもさながら、いちばん感じたのは衛生面。たとえ美味しくできても、人様に出せる自信がありません。
発酵させてみて、殺菌や除菌に相当な気を遣わないと、人に提供できないと思いました。
改めて酒蔵はすごいし、食品を提供するメーカーってすごいんだなと感心。
やっぱりぼくは殊、食に関しては、プロが作ったものを有り難くいただく側でいようと思った次第です。
安全で美味しい食を届けてくれる全ての人たち、ほんとうにありがとう。
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