ムラホ!!おおいしです!
今回は、「食べチョク」の代表、秋元里奈さんの『365日#Tシャツ起業家「食べチョク」で食を豊かにする農家の娘』を紹介します!
365日#Tシャツ起業家「食べチョク」で食を豊かにする農家の娘
著者の秋元里奈さんは、2016年に農業支援をするベンチャー企業を25歳で立ち上げます。
2017年にスタートしたオンライン直売所「食べチョク」は、2020年には年間流通総額は数十億円の規模にまでなっています。
他にも、『Forbes』の「アジアを代表する30歳未満の30人」に選出されたり、テレビ番組にも多数出演するなど活躍中です。
この『365日#Tシャツ起業家「食べチョク」で食を豊かにする農家の娘』は、大きく二部構成になっています。
前半は、秋元さんの起業物語。幼少期からDeNAの会社員時代、起業してから2020年のコロナ禍まで、その歩みを知ることをができます。
後半は、秋元さんがよく受ける質問に回答するQ&A形式でまとめらています。巻末には、生産者さんやスタッフさんのインタビューがあり、秋元里奈さんがどんな人物なのかが語られています。
読むべき3つのポイント
『365日#Tシャツ起業家「食べチョク」で食を豊かにする農家の娘』のポイントは、以下の3つです!
- 抽象化された経験
- 「農業×IT」の起業物語
- かゆい所に手が届いたQ&A形式
ポイントの1つ目から解説していきます。
ポイントの1つ目は、秋元さんの経験が抽象化されている点です。
幼少期から、学生時代、DeNAでの会社員時代、そして、起業時代と経験が綴られています。
秋元さんの体験が述べられるとともに、その体験から得られた学びを「成長のヒント」という形で抽象化してくれています。
なので、秋元さんスゴイと感心するだけでなく、自分の人生にも生かせる学びを得られるのです。
ポイントの2つ目は、「農業×IT」の起業物語を垣間見れることです。
作中でも語られますが、「農業×IT」はとにかく難しい。今でこそ、多くのメディアに取り上げられいますが、初めからうまくいったわけではありませんでした。
2017年にオンライン直売所をリリースした時の利益はわずかに8000円だったそうです。そこから今やトレードマークとなったTシャツを来て、投資家や生産者さんの元へ地道に足を運び続けた結果、今があるのです。
幼少期からの起業までが一本のストーリーになっているので、秋元さんがどんな人間で、どんな想いを持っていて、事業を起こすに至ったのか、起業を擬似体験することができます。
ポイントの3つ目は、かゆい所に手が届いたQ&A形式です。
前半の起業ストーリーを読んでいると、ぜひとも秋元さんに聞いてみたいことが出てきます。後半では、それを見事に回収してくれます。
たとえば、「どうすれば秋元さんのように『やりたいこと』を見つけられるでしょうか?」「起業に興味はあるものの、どこか怖がっている自分がいます。そういう人間は起業しない方がいいのでしょうか?」など。
質問の一つひとつに寄り添い、一歩を踏み出せるような言葉をかけてくれます。
もう一度、『365日#Tシャツ起業家「食べチョク」で食を豊かにする農家の娘』のポイントをおさらいします。
- 抽象化された経験
- 「農業×IT」の起業物語
- かゆい所に手が届いたQ&A形式
以上の3点です!
やっぱり農業っていい
秋元さんがTシャツ姿でステキな笑顔を見せる表紙に心を奪われて、気がついたら手にとってました。
読み終えると、どんな形でもいいから一次産業に関わっていきたいという心持ちになっていました。
ふだんの生活で意識することはなかなかないのですが、ぼくたちの命は生産者さんによって支えられています。
改めて、生産者さんってスゴイなと、一次産業っていいなと、どこか爽やかな気持ちで再認識できました。
また、本書を通して印象的なのが、「生産者ファースト」という秋元さんの姿勢です。
企業としても、経営者としても、ブレません。何が最優先なのか、何を大切にしたいのか、価値観が明確です。
その姿は生き生きとしており憧れます。自身で何かするにしても、働く組織を選ぶにしても、自分の価値観を起点にしたいものです。
一次産業への深い感謝から自分の想いを無視しないで生きる勇気を頂いた、とても実りのある一冊でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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