1つの会社と出会い、1冊の本と出会い、世界が変わりました。入社前の課題の読書感想文でした。松下幸之助さんの「若き社会人に贈る言葉」でした。
この「若き社会人に贈る言葉」に感銘を受けました。内容はもちろんだったのですが、「本」というものに衝撃を受けたのを今でも覚えています。
そこから仕事をしながら3年で600冊以上は読んだと思います。それまで読んだことがあったのは「かいけつゾロリ」くらいだった僕がです。
沢山の人と本の中で出会い、自分が生きていた世界の狭さを思い知りました。少しずつですが、成長しているように感じていました。
しかし、働くということは、正直甘くなったです。会社に入って1年も経つと、様々なことが起こりました。休日出勤、大好きな祖母の死、職場の人間関係、友人が心の病に、、、こんなに苦しい思いをしてまで、「何で働いているのだろう?」「何で生きているのだろう?」と毎日考えるようになりました。
でも答えなんか見つからず、苦しかった。ほんとうに辛かった。いっそのこと、あのトラックが急に暴走して自分のことをひいてくれないかなと本気で思ったこともありました。自分で死ぬ勇気はなかったから。
この時、読み漁った本の中で出会った、1人の先生の言葉に救われました。
「いま死ねない理由が、生きる理由になる」
トラックにひかれたいと思うと、この言葉が出てきました。
「いま、死ねないな」
「死にたくない」
と心の底から出てきました。
「なんで死ねないのだろう?」
両親や妹たちに何も返せてないな、親友たちも悲しませるかな、見てみたい景色がたくさんあるな、この世界に何も残せてないな、、、まだやりたいことが沢山ある。涙と共に死ねない理由が心から湧き出てきました。
同時に生きたいと。
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