【2021年】ルワンダってどんな国?【ルワンダ基本情報】

 

ムラホ!!おおいしです!

 

「ルワンダって名前は聞いたことがあるけど、どんな国なんだろう?」

 

世界史の授業とか映画とかで、耳にしたことはあるけどよく知らないという方が多いと思います!

 

なので今回は、青年海外協力隊としてルワンダに派遣されていた僕が、「ルワンダとは、どんな国なのか」を基本情報を紹介していきます!!

 

 

ルワンダってどんな国?ルワンダ基本情報

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ルワンダは、アフリカ大陸の中央に位置する温暖な気候の内陸国です。

「千の丘の国」とも呼ばれ、緑豊かな丘陵が連なった景色は、息を呑むほどに美しいです。

赤道直下の国ではありますが、標高も1000メートルを超え、平均気温が22度と過ごしやすいです。太陽が出ていない朝や夜は、長袖でも肌寒く感じるくらいです。

 

国境は、北にウガンダ、東にタンザニア、南にブルンジ、西にコンゴ民主共和国と4つの国に囲まれています。

面積もアフリカ諸国の中でも小さな国で、四国の1・5倍ほどしかありません。

 

豊かな自然も特徴です。

多様な動植物が分布し、肥沃な土壌に恵まれた「アルバーティーン地溝帯環境保護区」やアフリカ屈指の内陸ビーチの「キブ湖」、年間500種類以上の鳥類が観察できる「アカゲラ国立公園」もあります。

また、絶滅危惧種にしてされているマウンテンゴリラを見ることもできます。

 

首都のキガリでは、国際的な会議が多く開催され、東アフリカの中心地でもあります。治安もとても良く、夜でも安心して外に出掛けらるほどです。

キガリは、道路も舗装されていて、コンベンションセンターやキガリシティタワーなどの高層ビルも立ち並び、ゴミが落ちていないキレイな街です。

 

ルワンダと聞くと、1994年のジェノサイドを思い浮かべる方も多いと思います。

しかし、現在は年平均9%を超える経済成長率で、アフリカ大陸を牽引する国のひとつとなっています。

 

基本情報

 

首都:キガリ

 

人口:1260万人(2019年)

 

公用語:キニアルワンダ語、フランス語、英語

 

国土:26,338㎢

 

気候:温暖、2回の雨季(3月〜5月、10月〜12月)

 

平均気温:22度

 

標高:海抜950m〜4507m(最高地点:カリシンビ火山)

 

時差:日本との時差は7時間

 

政治:大統領共和制、二院制

 

大統領:ポール・カガメ

 

宗教:キリスト教(カトリック、プロテスタント)、イスラム教

 

平均寿命:67歳

 

通貨:ルワンダ・フラン(RWF)

   ¥100=923ルワンダ・フラン(2020年9月)

 

歴史

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ルワンダの歴史というと、1994年のジェノサイドの印象が強く、ツチ族とフツ族の民族対立で大虐殺があったという事実だけを見てしまいます。しかし、その背景やそこまでの歴史にも着目する必要があります。

ジェノサイドが起こるまでのルワンダの歴史は少し複雑なので、今回はかなり簡潔にまとめています。今後、詳しく書く予定です。

ベルギーによる間接統治(〜1962年)

何世紀にもわたって、ルワンダはツチ族の歴代の王の下で中央集権的な君主制国家として存在していました。

 

ところが、1899年、ドイツの植民地となり、ツチ族の王を通じてルワンダを支配する間接統治体制が始まりました。1919年には、ベルギーの支配下で同様の間接統治体制が続きました。

 

1959年に王政が廃止されると、ツチ族は迫害を受けるようになり、200万人近くが亡命に追い込まれました。

独立後からジェノサイド(1962年〜1994年)

ベルギーからの独立後、1962年、初代のカイバンダ大統領も、1973年、二代目のハビヤリマナ大統領も、ツチ族に対して差別的な態度でした。

 

そして、1994年、4月にハビヤリマナ大統領が暗殺されたことが契機となって「ルワンダ大虐殺」が始まります。

同年7月に、亡命中のツチ族を中心とするルワンダ難民で結成されたルワンダ愛国戦線(RPF)が首都キガリを制圧し、ジェノサイドを終結させました。

 

わずか100日間で、当時の人口の20%とも言われる100万人以上もの人が亡くなったとも言われています。

現在(1994年〜)

2000年、ポール・カガメが大統領に就任します。以来、2003年、2010年、2017年と大統領選挙で圧倒的な投票差で3度にわたり当選します。

 

カガメ大統領の下、ルワンダはかつてないほどの社会経済的および政治的進歩を遂げ、ルワンダ国民に平和と安定がもたらされました。現在も、すべてのルワンダ国民の生活の向上を目指しています。

 

2020年3月、コロナウイルスが世界中で流行し始めた時、カガメ大統領選のリーダーシップが伺えました。

アフリカでコロナウイルスの感染者が増える前から、行動規制をかけたり、マスクやサニタイザーを配布するなどの対策を徹底していました。

その結果、10月5日現在、感染者数は累計で5000人以下、死者数も29人と抑えられています。人口密度がアフリカで2番目に高い国なのにです。

 

カガメ大統領が「明日からこうしろ」と宣言すれば、良い意味でも悪い意味でも国全体が一斉に実行します。そのスピード感と徹底ぶりには驚きました。

文化

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ルワンダには、多様な工芸品や伝統的な慣習があります。特に有名なのが、「イミゴンゴ」「アガセチェ」です。また、地域の奉仕活動「ウムガンダ」もあります。写真がなかったので、またルワンダに戻ったときに、更新しますね。

イミゴンゴ

牛の糞を使用したアートです。糞で模様を形づくって乾燥させ、植物などの天然素材から作られた顔料で、白、黒、赤などの色を塗ります。

 

螺旋状や幾何学的なデザインは、壁や陶器の装飾に使われたり、キャンバスに描かれてアートになります。

アガセチェ

サイザル麻とパピルスの木の繊維を2週間ほど水に浸して柔らかくしたあと、石で叩いて乾燥させてから籠を編む伝統工芸品です。

 

卵、豆、肉といった貴重な食品や、その他の貴重品を運ぶための容器として使われてきました。また、結婚祝いの品として贈られることもありました。

ウムガンダ

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ウムガンダとは、毎月最終土曜日に行われる奉仕活動です。地域のコミュニティごとに清掃や道の整備などをします。

 

1962年に独立を果たし際に、「国民一人一人が国家に貢献するために」と始まった取り組みでしたが、その目的も時代とともに変化しています。ジェノサイド以降は、ウムガンダを通して地域社会の復興と団結の促進が目的のひとつとなっています。

 

ぼくも参加させてもらう機会がありました。地域コミュニティでお互いに助け合う献身的な姿は素敵でした。

経済

ルワンダは経済成長が著しく、世界銀行の「Doing Business(投資環境ランキング)2019」では、全世界191か国地域中29位で、アフリカでは第2位という高い順位となっています。

主産業

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農業・林業・漁業がGDPの約3割を占め、多くの農民が小規模農地を所有しています。主要な商用作物はコーヒーと紅茶で、輸出収入の約3割にもなっています。

ルワンダ には天然ガスなどの地下資源もなく、内陸国のため輸送費が高いという問題も抱えています。これらを克服するために「ICT(情報通信技術)立国」を掲げ、アフリカのシンガポールを目指しています。

輸出

輸出額は、9.95億ドル(2017年)で、コーヒーや紅茶、皮革、錫などです。相手国は、中国、スイス、ケニア、コンゴ民主共和国などが挙げられています。

輸入

輸入額は、19.2億ドル(2017年)で、セメント、パーム油、サトウキビ、化学肥料、衣類などです。相手国が、中国、インド、ケニア、ウガンダとなっています。

 

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ルワンダ政府は,2020年までに中所得国、2035年までに高中所得国、2050年までに高所得国となる目標を掲げています。

ぼくが働いていた官公庁でも、この国家戦略が大事なんだと何度も教えてくれました。みな、この計画の実現に向けて必死に働いていました。その勤勉さに、ルワンダの将来性を強く感じたのを憶えています。

観光

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美しい自然とさまざまな国立公園に生息するユニークな動植物が、ルワンダの特徴です。

また、アメリカの著名な作家でもあるロザモンド・カーは、「アフリカ大陸で最も美しい場所のひとつ」と称したことでも有名です。

ヴォルカノ国立公園

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ルワンダ北部のヴォルカノ国立公園には、絶滅危惧種に指定されているマウンテンゴリラが世界で最も多く生息しています。トレッキングツアーに参加すれば、保護区内に生息するゴリラたちを近くから観察することができます。

ニュングウェ森林国立公園

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南部州と西部州の境界上にあり、隣国ブルンジとの国境に近いところに位置しています。

2006年には、イギリスの探検隊がニュングウェ森林にナイル川の源流を発見した発表しています。

また、アフリカ全体の25%にあたる13種の霊長類が生息するほか、100種のランが確認されています。

アカゲラ国立公園

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北東部に位置し、タンザニアとの国境の一部を形成しています。

アカゲラ国立公園はサバンナの公園で、ライオン、キリン、ゾウ、カバ、ハイエナ、インパラ、ガゼルなどの野生動物が生息しています。

キブ湖

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西部に位置し、コンゴ民主共和国にもまたがっており、2700㎢と、アフリカでも有数の大きさです。

美しいビーチがあり、湖に突き出た半島や湖に浮かぶ小さな島々の景観も楽しめます。また、ウォータースポーツや釣りにも適しています。

生活

数ヶ月しか暮らせなかったのですが、分かる限りで現地の生活を紹介していきます。

言語

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公用語は、キニアルワンダ語、フランス語、英語です。

2009年から英語が公用語に追加され、フランス語の代わりに教育言語になりました。学校では、英語で授業をすることになっています。

 

官公庁で働く人や子供たちは英語が話せますが、生活で関わる人たちには通じないことがほとんどです。

なので、買い物や食事をする際に、言葉が通じず困ることがたくさんありました。

 

現地語のキニアルワンダ語なら100%通じます。ただ、難しくて未だに挨拶と自己紹介しかできません。

ちなみに、いつも冒頭で使っている「ムラホ」は「こんにちは」の意味です。

食事

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イモ、豆、バナナ、コメなどが主食です。

基本的に味付けはなく、最後にトマトソースをかけて食べます。

 

レストランは、ビュッフェ形式で、好きなものを好きなだけ取れます。おかわりは出来ないので、初めにたくさん盛ります。

どれも美味しく、とくにマズいものはなかった印象です。

インフラ

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移動手段は、バスやバイクタクシーなどが主で、電車はありまん。短い距離なら、自転車タクシーも多く見られます。タクシーはしっかり管理されており、ぼったくられたりする心配はありません。

 

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住む地域によりますが、電気も水も、携帯電話の電波も比較的安定していました。

ただ、ぼくが住んでいた地域は道路の工事をしており、水が全く使えなくて大変でした。

 

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買い物は、アリメンテーションという何でも売っている小さな商店(ルワンダ版のコンビニ)や市場へ行きます。市場では、野菜や果物、肉や魚、生活雑貨や衣類なども売られています。

 

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ルワンダの人たちはみな優しく、外国人の自分を暖かく受け入れてくれました。しかし、ほとんど青年海外協力隊として活動をすることが出来ずに戻って来ました。世界中が困難な状況にある今こそ、少しでも早くルワンダ に戻って、貢献したいと願っています。

 

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